ある俳句投稿サイトに何回か投稿してみた。入選はするけれど優秀作等になったことはない。
つまり、凡人沼にどっぷりはまっている。
ま、それでいいのであるが、投稿という行為において非常に気になることが心に湧いてきた。
俳句というのは5,7,5であり非常に短いのだ。自分の好みにぴたりと当てはまる句などは一読しただけで覚えてしまうのである。
「菜の花や百万人のゆで卵」
「荒波や佐渡によこたう天の川」
「ふたたびは生まれ来ぬ世か冬銀河」
等は好きでも有名過ぎていくらなんでも盗作のしようがない。
けれど、投稿サイトのなどの素人の方の作品の中にはやっぱり私好みのものも多い。一読で覚えるものもあるし、一部の表現がスッと心に入ってくるものもある。
自覚はないが、それらは心の底に沈澱して貯まってゆき句を考えているときに不意に浮かび上がり、うっかり自分で作ったものと思い込むものもあるのではないか。
そう、他人様の句を知らず知らずのうちにパクっている可能性があるのではないかと恐れ戦いてしまうのである。
その奥にホワイトホールすすき揺れ
これは没になった私の俳句。
意味としては広大な薄野がいっせいに大きく揺らいだ。ホワイトホールが今、見つかった。みたいなことを言いたかった。
投稿後に「その奥に」という表現を冒頭に持ってくる他者の過去作品があり、選者がそれを褒めていたという記憶が甦ってきた。
あれーこれはまずいかな~
そうこうしているうちにもしかすると「その奥にブラックホール」が続いていたかもしれない等という妄想が出てきた。
ま、そこまではハッキリした記憶ではなかったけれどもね。
何だか後味が悪いというのが本音。没で良かった。
世の中がこれだけハイテクになっているので素人であろうとなかろうと俳句と認められた膨大な作品をデーターベースで管理し、自分の作った作品が他と重複してないか検索してから投稿するというシステムになればいいと思うのだが、、、。無理だろうなあ~トホホ~
すすき揺れホワイトホール見つけたり 「改定版」