シリーズ｢読了｣

｢新米姉妹のふたりごはん(11)｣
著者:柊ゆたか

なんと2年9カ月ぶりの1冊。10ヶ月に渉る休載といい、ペースダウンした連載といい、このまま単行本が出ないのでは?なんて不安も一部には漂っていた(連載は続いているがコミックスが出ない、な事例はそこらじゅうに有る)。
その理由について、9巻のおまけマンガに描かれた強烈なアレルギーの発症が関わっている説も某掲示板で出ていたようだが…その真相はこの巻のおまけマンガで公表された。

つか表紙のあやりさぁ…君そんな顔(特に口)した事ないでしょ?

｢焼きおにぎり｣
…珍しくサチが作る料理(?)。そこにすかさずアレンジレシピを追加するあやりとの連係プレーも冴える。
　しかしアップの顔が上手いなぁ…。

｢おでん｣
…今まで｢誰かの世話を焼く｣事が多かった絵梨…。今回は自分が世話を焼かれる立場に。こういう時のサチのスキルは凄いよな。
　白だしの件ではあやりの言い回しがとても素敵。

｢駄菓子｣
…久々にコミュ障気味なあやり(昔よりはだいぶ改善してるが)。ココで登場してくるのがまたキャラの立った子たちで。

で、この話の後にあるコラム｢今日のふたりレシピ｣。｢駄菓子｣についての考察をびっしり書いてあるのだが…駄菓子の商品名・固有名詞が一切出て来ずに書き上げてある。コレは色んな意味で面白かった。

｢肉まん｣
…サチの新たなスキルが!!…普段落ち着かないドジっ子なのに器用な子だよな。69ページや81ページ、84ページと｢姉｣ムーブも尊い。
からの…88ページ、｢レディ・プレイヤー1｣wwww

｢フードコートのホットドッグ｣｢Tボーンステーキ｣
…進路に悩むあやりの前に現れたのは…!?今は亡き実父の記憶、そして味…。
149ページ…ココであの伏線回収。この展開は読めない。


この11巻で｢初めて顔が出た｣キャラが二人いる。コレはステージが一つ上がったと思っていいだろう。
著者には無理をせず、ゆっくりのんびりと続けて欲しい。

まだまだこの世界に浸っていたいから。

蛇足…表紙下のおまけマンガでシレっとわりと大きなネタをブッ込むの、気が付かない人もいるよ(っ鏡)?

過去作っ
｢新米姉妹のふたりごはん(10)｣
｢新米姉妹のふたりごはん(9)｣(20250127)
｢新米姉妹のふたりごはん(8)｣(20200827)
｢新米姉妹のふたりごはん(7)｣
｢新米姉妹のふたりごはん(6)｣(20201114)
｢新米姉妹のふたりごはん(5)｣
｢新米姉妹のふたりごはん(4)｣
｢新米姉妹のふたりごはん(3)｣
｢新米姉妹のふたりごはん(2)｣
｢新米姉妹のふたりごはん(1)｣

｢満足度:◎｣
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ