この穏やかな光も、うちのリビングにはだんだん入らなくなる。
毎年11月23日から2ヶ月間、ここはフィンランドだと思うことにしている。

平成の中頃、中古物件のここを(義理の家族が)購入することになり、売り主の高齢女性とここのリビングで家族総出で対面した。夏だった。
家主の女性は「このリビングは冷房がいらないんですよ」と得意気に言った。
私は「冬は日当たり悪くて寒そう」と思ったけど、私のお買い物ではないので黙っていた。ちょっと悲しかった。
引っ越したのは12月。2階は明るく日が入るが、1階は冷蔵庫。
義理の家族がやって来て言った。
「買ったのが夏だったから、わからなかったわねー」
因みに今年の夏は冷房ほとんどかけっぱなし~😱
私が重視することは、日当たりと眺望。2階の家族が重視することは医者が近いか、スーパーまで平坦か。今となってはスーパーの近さにどっぷり漬かって便利さを謳歌しているけれども、四十代にして「医者」とか「平坦」とかのキーワードが出てしまうのには、ため息を禁じ得なかった。まあ、老後をしっかりと見据えていらっしゃったのだろう。
はじめの住まいは日当たり眺望最高で、バス停とスーパーも、ちょっと坂だけど近かった。冬の丹沢の眺めが本当に素晴らしく、富士山は頭だけちょこっと見えていた。
朝起きたらベランダにさっと布団干して遠くの山を眺められる生活はもう一生できないんだなー。😢
今の住まいはベランダが高くなっていて布団干しが大変。
そのベランダから。家の陰が並んで可愛いかったので。
