またまた久しぶりの更新になってしまいました。
竹林の東屋(掘っ立て小屋?)と中庭の石窯を作った後、竹薮屋敷を里山楽園に仕上げるべく、敷地内の環境整備に汗を流していたのですが、雨模様となった先日、久しぶりに竹炭作りにチャレンジしました。
これまで竹炭についてお話する機会を逸しておりましたが、今回、ようやく良質の竹炭が焼けたので、ご紹介したいと思います。
今までに何回も書いていますが、裏山に孟宗竹が沢山あるので、この里山は竹炭作りをするには好都合です。
炭を焼くには当然のことながら炭焼き窯が必要ですが、しかし炭窯を自分で造るのはとても大変な作業になると思ったので、ネットで調べたところ、コンパクトで使い易そうな炭窯が販売されていました。そこで移住直後に早速発注し、以来時々竹炭焼きをしているのであります。
二年前の丁度今頃のことですね。新品の炭窯が届きました。意気揚々と竹炭焼きを始めましたが、しかしマニュアル通りにやっても、なかなかうまい具合に焼き上がってくれません。何事も奥が深いものでありますね。
炭焼きの場合は、最後の段階(10時間ほどかかります)で炭窯内の温度を700度以上(煙の温度200度以上)に上げる必要があります。最終段階でその温度に達しないと硬い炭(すなわち良質な炭)ができないのです。
しかしこれまで10回程の作業では、その温度以上に上げることができず苦心したわけですが、今回の作業で初めてその目標温度まで達することができ、良質な炭を作ることができたのであります。
前置きが長くなりましたが、ではその作業工程の一部をご紹介します。
窯に火を入れてから一時間程の煙の状態です。あわてて作業を進めたので、竹を窯に入れる時の写真を撮るのを忘れてしまいました。なお煙突の下にバケツが置かれていますが、これは竹酢液(ちくさくえき)を取るためのものです。
煙突を納屋(長屋門)の中へ入れていますが、これで納屋の天井を燻そうと思っているわけです。
途中でクロとシロが視察訪問。
10時間後、竹炭がようやく出来上がりました。
この窯の中には、割った乾燥竹をビッシリ入れたのですが、焼き上がりはこんな状態になってしまいます。
でもこのくらいの量の竹炭ができました。
竹炭品質チェックのため、レンガで一本一本軽く叩いて折れないかどうか調べます。硬く焼けた竹炭は「カキーン」と心地よい金属音がしますよ。
良質と思われる竹炭が、みかん箱でひと箱ほどできました。
竹酢液もペットボトル(500cc)で8本取れました。
竹炭と竹酢液の効用については、皆さんもご存知かと思いますが、竹炭は調温、脱臭、浄水、空気浄化などに効果があり、竹酢液も消臭、殺菌、防菌、防虫効果があると言われています。
今後、良質な竹炭がコンスタントに焼けるようになったら、近くの直売所で売ってもらえるかも知れないと期待していますが、さてさてどうなることやら・・・・・・・。