itoyoshi style

very goodな毎日!?

キャリーとギャル

2009-10-11 | ny
NYでのこと。私が個人的に行きたいお店の住所がわかりづらく、疲れてしかもその店に興味のない友人を引きずってうろうろ探すのは忍びないので、1~2時間別行動にしてひとりで探すことにした。
たぶんそのお店がある通りを端から5km位探すのだけど、街路樹も多くて狭い道で遠くが見渡せないのでゆっくり散歩をするかのように周りを見ながら歩いていた。

ふと、横の小道を見るとそこには「パパラッチ」という方々がいた。えぇ?という位の数がいて、カメラを構えている。また、その集団とは別にカメラを持った一般人のアメリカ的ギャル集団もいて、ちょっとした人ごみ。ミーハーだからこれは何かを見ずにはいられまい!
そこにちょうど犬の散歩のおじさんも来てギャル達に質問。

おじさん「誰か来るの?」
ギャル「もうすぐキャリー・ブラッドショーが出て来るの。すぐよ!」

おじさん「キャリー・ブラッドショーって誰?」
ギャル達「ウソでしょ!?」「おじさん、知らないの?」「ニューヨーカーなんでしょ?」
おじさん「この近所に長いこと住んでるんだけど」
ギャル達「オーマイガ!」

するとおじさん、急に私に質問。
おじさん「ねぇ君は知ってるの?」
ito「???私? もちろんです。キャリーはTVや映画の中の名前。本名はサラジェシカパーカー」
おじさん「女性?」
ito「もちろん」
おじさん「有名?」
ito「はい」
ギャル「つーか、おふたりさん。トークはやめてよ。もう出て来るしぃ!もうすぐよ!」

どうやら近くの建物からの出待ちらしい。サラジェシカパーカーが見られるかも、と待機してみることに。ギャル達のパワーに押されたおじさんが「ねえねえ、ここは混んでるからそっちで見ようよ」と私をこづく。見るとギャルとパパラッチの真ん中の歩道がぽっかり空いていた。

ふたりでギャルの前を横切って、そのスペースに入ったところで
「キャーーーー」
ギャルの叫び声。それと同時にすごい数のパパラッチフラッシュ攻撃。
・・・で、次の瞬間、目の前にキャリーがいた。
あっけにとられながらも、カメラも出してないので手を振ったら、ニッコリして私だけに手を振ってくれてしまった。

彼女はあっという間に車に乗って、あっという間にボディーガードが下がって下がってと皆を追い払い、終了~
おじさん「チャーミングな人だったね。えっと、なんて名前だっけ?」
ito「あの、SEX AND THE CITYを見てください」
おじさん「あぁん?SEX???」
ito「TVドラマで、昨年映画にもなってますから」
おじさん「SEXナントカね。オーケーオーケー」
わかってんだろうか・・・。60歳越えたくらいの普通のおじさんでボケてもないようだし。

その後、ギャル達がよってきてキャーキャー騒ぐ。
なぜだか私の手をとるギャルも。本物キャリーにコーフン状態らしい。
ギャル「ちょっとあなたラッキーね。手を振ってもらったのはあなただけよ!写真見せてよ」
ito「あ、撮れなかった。カメラ、バックの中だったので」
ギャル「あら、でもさっき撮影してたじゃない」
そうだった。手を振った後に慌ててカメラを出したのだった。

その写真がコレ。

そうです。彼女が乗った車しか写ってないのであーる。
誰よりも一番近くにいて、これだけ。あははは。

ギャル達「オーマイガ」「ウケるー」「手を振ってもらう方を選んだのね」
・・・そういうわけじゃあないんだけど。
その後、ギャル達の写真を見せてもらった。全て横からで横顔ばかりだったけど、よく撮れていた。たぶん車が邪魔にならずに写真が撮れるのが横なので、そこにギャルもパパラッチもいたらしい。どうりで私のいた真っ正面がぽっかり空いていたはず。
ギャル「この手を振ってるのがあなたよ。ラッキーよねぇ」
ところで、
ギャル「あなたキャリーを見にきたんじゃないの?」
ito「偶然通りかかって」
ギャル「キャー本当に今日一番のラッキーガールよね」「他にもきっといいことあるわよ」「良かったわね」
ではではとギャル達にお礼を言って、おじさんにも別れを告げ、もとの道に戻ったらさきほどギャル達が追いついて来た。
ギャル「ねぇねぇあなたどこに住んでるの?今度遊ばない?」
ito「あ、住んでるのは日本です」
ギャル「はあ?日本?旅行?なんでそんな格好なわけ。地図はあるの?荷物少なくない?リュックとかないわけ?」
ito「だってNYだし。ピクニックじゃあるまいし。山に行くわけじゃないし」
そうしたら、この答えがやけにギャル大ウケ。何がおもしろいんだか私にはさっぱりわからん。

その後、ギャルのひとりが私の探していたお店を教えてくれた。格好は派手で口ぶりは相当若いのだけど、悪い子達じゃないらしい。しかし、その後
「あのおじさん、信じられなくない?」「家にテレビないんじゃないの?」「家の中、犬しかいなかったりして」「キャリー知らないニューヨーカーがいるなんて思いもしなかった」「映画も知らなかったみたいだし」「だって近所のくせに」「やっぱ信じられない」「あーちゃんとカメラもってくればよかった。ケータイカメラだもん」「えーでもよく撮れてんじゃん」「あ、この中に新しい彼氏の写真もあるよ」「うわ、うっそ。見せて見せて~~」
・・・というようなギャルトークが私の横で続いてました。

どこにもいるんだなぁ、ミーハーなギャルって。
私の場合はギャルぢゃあないけど、ミーハーってことで。

さて、帰国してからなぜサラジェシカパーカーがそこにいたかを調べたらSSEX AND THE CITYの映画2作目の撮影だったらしい。そして偶然通った場所は主人公・キャリーの家のロケ地だったそう。何も知らないから、へなちょこ写真しか撮らなかったよ。大失敗!・・・でも楽しかったな。
さてあのおじさん、DVDとか見たかな~。あ、でも家にTVないのかも!?