サンチョパンサの憂鬱

勝手なイメージだけど……

太平洋はウェット、大西洋はドライな印象を僕は抱く……。

脱獄王パピヨンが繋がれていたのは仏領ギアナ……カリブ海……西インド諸島……開かれた海に浮かぶ辺境の島々

……そのどの地域ものイメージがヨーロッパと繋がるのはコロンブス以降の植民地時代を経ているからだろう。
ヨーロッパの理論整然とした管理が通用しなかった地域とも言える。

キューバもそのスペイン人の植民地支配という出自無くして、その得体の知れない魅力は醸成されなっただろう。

インカとスペインとの関わりも悲惨な歴史を抱えながら門外漢が無責任なイメージを語るなら、その歴史無くして南米が発する魅力は生まれなかっただろう……と思う。

ヨーロッパとネイティブとのミックスブラッド化はDNAに限らず文化面でもお互いの文化が溶け合い独特の魅力を放っている。

アメリカ中心の太平洋文化圏、経済圏の人間から見れば大西洋には様々なイメージの宝庫なんである。
そのイメージの距離感が……キューバに引かれる一番の理由なんだろうと思う。

違う文化を持つ人々と理解し会うって言うけれどそれは無理だと思う……。
僕の様に勝手なイメージを抱いて感じるまま感じて……そしてそれを認め合う事しか共生の道はないんだと思う。

最近人に対しても理解しようとするのを止めた。
そういう感じの人なんだ?……とそこまでで止める。その感じた事をまんま受け入れ認めてしまうのである。

自分流で対象を理解しようとするのは、思い上がりだったんだな?と思う様になった。
ヒタスラ感じ取る事。それをまんま認めちまうのである。それもアリかもね?位の距離感が一番ウィンウィンの関係になれるんだと僕は悟ったのだ……。

村上龍の様に勝手にキューバ音楽に惚れて入れ込む。そして日本でも演奏させる。僕達はそれを堪能し、キューバの人間はそれで外貨を獲得する。

演奏し、サルサを踊ってる彼等を見てると端(はな)から、自分達を理解してくれなんて思ってないのがよく分かるのである……。
感じて楽しめよ!俺達はカネを貰う……そんなシンプルな感覚なんだと思う。

主義云々は別にして……葉巻とチェ・ゲバラ、カストロそして何をおいてもモヒートをこよなく愛したアーネスト・ヘミングウェイである。

乾いた空気、熱い日射し、葉巻、機関銃、情熱的女と男……全てが僕の無い物ねだりを強烈に刺激して来るのである。
理解なんか出来っこないし……そんな事マジに考えてるならそれは小賢しい思い上がりだから……。

民族同士がお互い感じて相手に圧倒されたらそれで良いんだと思う。
キューバ……死ぬまでに必ず訪れたいと熱望する土地である。
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