サンチョパンサの憂鬱

『知らぬ』は最強の武器となった

今年ここまでのコロナの死者は『まだ』1968人です。

十月だけでコロナ関連の生活困窮が原因と思われる自殺者は八百数十人もいる。自殺者総数は十月1ヶ月間に2300人台です。
(昨年対比で増加した若い女性の自殺者がその主体)

7月以降10月までの4ヶ月でコロナ関連で増加数は1800人とみられる。
四ヶ月でコロナによる病死者とほぼ同じなのである。

違うのは自殺者は……自分の手で死に至っている事です。
初夏の段階で九月からは企業倒産と就業困難者の自殺が取り沙汰されていた。

政策次第で防げるかも知れない『死者』……幹事長二階と旅行業界へのソンタクで、生活困窮者には『自己責任』と『自助努力』だと来る……。
官僚諸君は『予算執行命!』だから言うに及ばず……。

狂っています!……。

『ネトウヨ』も『パヨク』も『官僚』も……人間でしょ?命という問題はどんな人達にも『共通認識』出来る唯一のテーマかと?……思えどもどの立場の人も、自分の帰属するカテゴリーの主張以外は『意識的・意図的無視』でやり過ごす。

人が死んでも……遠いアメリカの事故死なら知らずに済みます。同じ様に……例え日本での死者の事も意識から叩き出し……ソレと同じ状態に身を置けば、『悩む必要は無くなる』のだと思う……。

とても楽である。

簡単であり単純に自己正当化出来る環境に逃げ込む。政治のトップ迄が……。

根拠がお粗末で不純だから……現実の感染者が激増すると、たった1日でヒヨる。
チラホラ自分の発言に保険をかける動きも見られる。『規制も必要』とかね?
散々撒き散らして於いてこの紆余曲折ぶり……。

とても安易である。

今日も……確実に人が自らの意志で死んでいくだろう……。
人の死も……見なきゃ?知らなきゃ?『無かった事』になる。

昨日の東京の『お得なクーポン』発売に長い行列が並んだ……。

確かにこの国は『民主的な多数決』の原理で運営されていると思う……。

『無知の武器』はこの国の上から下まで広まり生きて行く為の最強の武器と化している……。
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