陽水じゃないけれど昼寝をしてしまい眠れない夜……。
闇バイトを特集していた。
昨年の逮捕者二千数百人。その内の60%超が十代、二十代前半の若者達なのだと。
闇バイト中に交通事故で亡くなった大学生と女子少年院に収監されている元女子高生を取材していた。
男子大学生の父親も少女の母親も『いわゆる善人』である。
善人なんだけど、完全に『ハズシている』なぁ?と思った。
ゴメンナサイ。悪意は一切ありません。文章力が稚拙なせいなのでご容赦を……。
女子高生が色々な悩みや?相談をしたかったけれど『出来なかった』のだと……。
母親は当時資格試験で何時も苛ついており『余裕がなかった』のだと振り返る。話を聞いてやれなかった……と。
女子少年院の月2回の三十分の面接。
どうして?一番近い母さんに相談しなかったの!と諦め悪く詰問調で娘に問い質す母親。
お母さんは何時も苛つき怒っていた。相談したかったけれど出来なかったと娘は涙ながらに話した。
『母親は娘の近くにいなかった』のである。
下手すりゃ、闇に誘い込んだ不良の先輩よりもその存在感を遠くに感じさせていた事に気付かないのである。
『相談してくれなかった娘』にその一連の原因がある?とも言わんばかりの解釈しか出来てないなぁと感じた。
話し難い大切な話はLINEだった?……と。まるで苦手な会社の同僚同士見たいな関係である。
コレってお互いの優しさなんかじゃなく?『遠慮を必要とする関係』だったのだと思った。
亡くなった大学生の父親は……『ステレオタイプのイイ父親』を演ってた事に気付けないでいた。有名私立中学、高校、大学と進んだ息子は野心を持ってホストになった。
軽妙な会話が出来ず半年で辞めた。傷付いたプライドは『カネさえあれば』という考えに純粋培養されていった。彼は存在感を人に見せ付けたかったのである。
若い時分にはよくある男の子の欲求である。何度も犯罪は犯したくない!とネットに書いていた……けれど?
ステレオタイプのイイ父親に毒々しい青年の野望とその挫折(ホスト落第)の鬱積は話しようもなく?だったのは容易に理解できた。
ここにもイイコ症候群による『演技性父子関系』が如実に窺えるのである。
親子関係にさえ『お互いに遠慮を介在させ』なきゃ関係が運ばない?なんて狂っている。
異常なんである。
元々、年代の違い、価値観の違い、何より『夢の見方がまるで違う』のである。
ぶつけ合わなきゃ『理解には至れない』のである。
『薄気味悪い優しさ』とやらが憲法かの様に『この国の社会を取り仕切っている』ことの恐怖である。
『遠慮を必要とする人間』と付き合ったってロクな事にはならない。僕は経験則でそれを知っている。嫌というほど身に染み込んでいる。
一見『友達見たいな親子』……そんなの見てるとどうにも尻の座りが悪い。何より怪しく嘘臭いのである。
『優しい人が好き!』というのを口にする女にロクな奴がいないのは何故??
相手に遠慮を強要しているからなんだぁ?……テレビを見終わってから謎が一つ解けた気がしたのである。
親の子供に対する優しさってね?
間違った方向へ行こうとしてる時には……体を張って例えびっぱ叩いても止める事を厭わない態度なのである。
そんな時の人間って必死だから……一々遠慮なんぞしてる余裕は無い筈である……。
先日書いたけど『そもそも?優しさって何だったっけ?』と、そもそもから考える必要があると痛切に感じる。
オッサン、オバハン世代に言っておきます。
若い人がね?コレ言ったら人間疑われちゃうかも?レベルのマズイ話を相談してくれたら?あなたは信用してもらってると思って下さいね。