以前、結構な数の客が出入りしてたけど雰囲気はマトマリを欠き売上は労多くして……っていう状態だった。
コンセプトに基づいて、内装やメニューなんぞを改変するに連れて、カネ命的な客が寄り付かなくなった。
変わってユックリ楽しみたいといった欲求を持つ老若男女が来店する様になった。
感度が高い客は、単価も当然高い。結果的に売上は大きく伸びた。
しかし、以前出入りしていたバンドの客層からは不満タラタラ。
コ・ス・パが落ちたなんて事をあからさまに言うリーマンもいる。
もう来てやらない!的な態度も何度か見たけれど……迷いは消えた。
僕が一緒に生きてく客は、あなた達ではない!と肝に銘じたからだ……。
当初……寂しさも不安もあったけれど、手に握ってるモノを離さなきゃ新しいモノは掴めない!……と割り切った。
人から好かれるという事は……違う種類の人からは嫌われるという事だと今更ながら再確認したのだった。
人から選ばれる事ばかりに夢中になると、自分を豊かにしてくれる人を自分が選ぶ事が疎かになりがちになる。
誰の人生か?当たり前の話だけど、その観点から生きる事はとても勇気を必要とする。
何歳になろうと……その選択の必要に絶えず迫られる……。
嫌われたくはないけれど……人を好めば必ず付いて来る『嫌われる』
皆に好まれて皆がやって来る事を狙ってたお店……それは誰からも好かれず誰もやって来ない未来を約束するのである。
少なくとも……今僕の周辺には僕の足を引っ張る人は居なくなった。
おカネを払いながら喜んでもくれる人達……。
嫌われるリスクを買って出た自分へのご褒美なんだと……思う。
感謝……僕らしからぬ言葉だけど……僕を、僕の店を好きになってくれた人達にはその言葉しか思い浮かばない。
何処かで嫌われるリスクを犯しても……人を好きになる事はとても素晴らしい事なんだと感じている……。
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