そもそも吉野家が長年培ってきたノウハウ、マインド、何より提供品質のレベルの高さは世界に例を見ない。
それこそマーケティングの教科書に載せたいレベルにある……と筆者。
アメリカのグローバルマーケティングは文字通り世界を対象にしたもの。識字率も低く、モノが行き渡ってない様な国に於いては極めて有効に機能する。
しかし日本のように高度に成熟した消費者を相手にするには殆ど機能しない……のだと。
ニッポンの経営者達は…アメリカのグローバルマーケティングに対してコレを無条件に崇拝し、教条主義者的に盲信する傾向が強いのだと…。
思わず、そのとおり!!と声を出してしまった。
安い、高いで食い物を評価する方法しか知らない様な輩をわざわざ高待遇で招き入れ、長年の努力の末に築いたブランディングをエラク棄損してしまった。
現場からコツコツ試行錯誤で積み上げたノウハウほど強いものはない。
グローバルマーケティングの盲信者を見ると辟易となる理由は……字面しか知らない『論語読みの論語知らず』の典型、机上の空論人間だからなんだと改めて思った……。
自己肯定感流行りだけど……吉野家という組織は『長年の自分達の努力の成果』を正当に評価出来てなかったのだと思う。
汗に塗れる現場ゆえのアカデミックコンプレックス?ないし権威コンプレックスの為せる業だと感じた。
昨日……店長以下スタッフ達に今一度『自分の中の汚さ・醜さ・悪徳ぶり』を明確に意識上に引っ張り出して肝に銘じなさい!と話した。
『自分の汚さを知る人間』はホンモノのプライドを持てるからだと……。
最近……時折お客様から高い評価を頂く様になった。途端、高慢不遜な態度を目にする事が散見される様になった?と感じたからである。
僕は神仏の事はよく分からない。
しかし宇宙の進化上で『醜さとか悪徳』は全ての人間に与えられている……ならばそれは
人間に絶対必要だからだと思う……と。
ソレを『知って使えば』凄く自分に力をくれるのだと僕は言った。
汚い存在の自分ゆえに『コレだけは!!』絶対に死守しなければならないと分かるものなのである。その時、自分の悪徳は反作用となって凄まじい力を自分にくれるのだと……僕は言った。
十に、百に、一つ……絶対に守らなければならないモノがある。自分の悪徳を知ればそれが理屈抜きに分かるようになる。今回、吉野家はその大切なプライドと自己愛を見失った結果だと思う……。
数量を捏ね回すアメリカのグローバルマーケティングは『質の提案』においては全くの無力なのだと知っておきたい。質を気取るソコソコの家具とか食品とかは質を語る領域にはない!
写真を見なきゃ発想出来ない人が増え過ぎた。
頭の中には超高画質の3Dスクリーンがあるのです。現在、過去、未来を瞬時に行き来することだって自由自在なのです。
スマホの小さな画面を離れ、想像力無限大に使える前頭葉映画館に思いを馳せてみては如何でしょうか…?