サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……セルフ・プロデュース&ブランディング

セルフ・プロデュース&ブランディング……横文字で言っちゃうと……何やら御大層なイメージになるけれど要は『人生に於ける自分戦略』……。もっとシンプルに言えば『自分が生きる目的とその実現方法』って事になる。

ここんとこTikTokを集中的に自分に浴びせ続けている。
『圧倒的数量は質を抽出する』という主義で演ってきてこの方法に僕は確信を持っているからである。

仕事柄、若い人達との関わりから、ん?となること多く……特に『興味の持続力』が余りにも脆弱だと気付いた事が切っ掛けだった。

良し悪しの論議は別にして現代は『即効性』、『煩わしくないこと』、『お手軽』、『手っ取り早さ』……などなど因数となるワードが見えてきた。
それらを一つの言葉で括るとすれば『人生の価値観までアウトソーシング化』が進んでいると思った。

『有名になる!』……、どんな生き方を通してか?は抜け落ちていて、いきなりその為の方法論としてSNSに(アウトソーシングして)『依存する』という流れである。

親達も、何の為に?じゃなく、兎に角成績を上げさせること!んじゃ塾へ(アウトソーシング)任しちゃおっと!……となる運び。

TikTokに限らず、Facebook、インスタグラムも同様に……『こうすればバズる!映える!』なる手法が存在し二番、三番煎じと延々と追随して『猫も杓子も現象』に覆い尽くされるの図……というアリキタリの運びが繰り返される。

問題なのは?『生きる価値観までもアウトソーシング』する世の流れだと思った。
『今〇〇らしい?』になんの疑念も無くいきなり自分の運びまでソレに任せちゃう怖さ……。

古典的な学歴主義が今も大手を振って歩いてるけれど。今は目新しくもなくなったお笑い芸人、ユーチューバー、TikToker、声優などなど…その立場を得て『何を表現したいか?』という目的を欠いたまんま『ソレになる事自体』が目的化してしまう哀しさである。

ガッコのセンセも同様に……どんな先生になるか?なんて考えてもない。『センセという公務員になる事』を目的としてなるから、肝心の業務遂行、判断能力は皆無に等しい教師が出来上がる運びである。

皮肉なことに……時代は何時もそんな多数派を裏切るのである。
今……芸術系、美術系の卒業生が一般企業にとどまらず公的組織からも引っ張りだことなっているという。

芸術を目指す人達は総じて『自分の頭で考え、目的設定し、戦略的に行動する人間』が多いからである。
そんな人材は一重に数が少ないから希少性が高いのである。

詰まり『アウトソーシング』に頼らないし、また頼れない『自前の技術こそ命』の世界の住人だからである。

勿論、……娘にはビアノを習わしてるんザマス的な『権威?高尚?』などと勘違い甚だしいママに言われるまんま『進路をママにアウトソーシング』しちやったおバカ娘はその範疇ではない。

『こうすればカワイイ?』、『こうすれば面白い?』……猿以下のモノマネを疑うことなく演ってる連中は酷く哀しいニュアンスを醸し出している。
自分で自分を見詰め自分を考えてないことの『安易・間延びした醜悪さ』は隠せるものでないなぁ……と再確認した次第だった。

何時の世も『自前の本気・行動に必死こいてる人間』ってのがカッコイイんですよね?結局。
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