サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……唯一無二、唯一絶対で在るモノ?

自分という存在は……唯一無二、唯一絶対であるという当たり前を当たり前として感じる事を自己肯定感っていう。

自分の境遇の良し悪しとか?調子の良し悪しとか?あれど、存在というものがそんな条件的なモノで変わる訳もなく……。

その唯一無二、唯一絶対の存在の自分が確信して胸に抱くプライドもまた唯一絶対である筈なんだけど……???

『モラルライセンシング』という心理状態がある。一つ有意義なことをしたから『これ位の悪い事をしても良いか?』となる心の働き。
自分の一つの良い行動と手を抜く悪い行動を『相対的に比較』して免罪符を与えてしまうのである。

何があれど絶対感に裏打ちされ…何と比べようとも『変わることなく』貫かれるべきプライドはそうやって堕落を仕込んでいく……。

午前中……コロナに罹患した友人と話した。

状況が不調を来たし、自分のメンタルが怒りっぽくなってる時……大抵の場合自分が知らず知らずのうちに自分のポリシーで決めた筈の事が疎かになっているよね?……と。

その『後ろめたさ』が人を責めたり、人のせいにしたりという表現になってる場合が殆どだと……。

絶対感で維持して初めて意味を成すプライドである筈。
ところが何時の間にか、劣っている人を探し、比較して怒りを動員して自分を慰めに入るという恥ずかしさである。

自ら、自分を人と比べるという相対的存在に見事に貶しめている。
頑張って疲れたんだから?これ位は仕方ない(モラルライセンシング)と相対化した条件を理由に自分の堕落の正当化を計っているのである。

人は……『誰かと比べられるべくもない自分』なのにいとも簡単に『他者と引き比べ相対化』してしまうのは?何故?………そうすれば『楽だから』である。

何時か書いたけど『楽』を取れば苦痛から逃れる事は出来る……しかし『楽しくはない』のである。

自分だけが損をする思考・行動をしてるのだから誰に遠慮はいるものか!の筈なのに、人多く 
そんな『面倒臭いエクスキューズ』を張り巡らせて必死に堕落の免罪符を欲しがる不思議である。

『なぜ?』自分は相手に苛立っているのだろう?……そう自問することしかないんじゃね?

『なぜ?』コレだけ正当化の理由を用意したのに落ち着けない?……その理由を自分に聞いてみるしかない?

自分の専権事項に……仕方ない条件をあげつらい、比較の為の人を用意し、自分のプライドを相対的に扱ってしまったのは、紛うことなき自分自身だからである……。
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