サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……今時大学生の3つのタブー?

米〜米 ヤフーニュース 宮台真司氏に低投票率の背景を聞くより抜粋したものです。

米…… 日本の大学生の間では、15年くらい前から性愛の話題と政治の話題と、本当に好きなもの、つまり趣味の話題はタブー視され、SNSで語る場合も“裏アカ”が使われている……米

米……なぜこの3つのタブーが出てきたか。それはさらに時代をさかのぼって90年代後半、“イタイ”という言葉が出てきたことに関係している。

つまりそれは“過剰”であることだ。例えば年の差恋愛をしているのは性愛的に過剰だから“イタイ”。オタクがうんちく競争をしているのも“イタイ”。同じように、政治的に過剰であるのも“イタイ”……。

だから大学生も“変な人”だとは思われたくないから政治の話題は絶対にしない。故に政治的な話題の議論に至れない。議論しないと知識はいつまで経っても構築されない。その結果選挙に関心を持つことができない……米

低投票率の原因?と読み始めてこの下りで……ドキッとなった。
どうしても思い出せなかった場所が、いきなりフラッシュバックしてその風景の些細な部分までが明確に再現された?……そんな感覚を得た……そうだったのか?……。

今迄、現代若者考を様々書きながら、どうしても払拭できなかった『コイツ等?なんで?』という深い霧の中を漂っている様な思い……。その謎が…一気に解けた。そうか?イタイのか?……と。

彼等、彼女等は『個性偏差値50』でなければ落ち着けないのだ?……。
自分がハズレるのもハズレた人と関わるのも『生活偏差値50』じゃなくなる?とても『イタイ状態』となるという話である。

だから、自分の本意・本質を表明するのは『裏垢』で秘密のアカウントで『仮面を被って』から行うのである。

個性偏差値50で、生活偏差値50という『人格を装った人』の間に議論は成立しない。成立しようがないのである。時折、感情的になり議論?となりそうになってもそれは議論じゃなく『イサカイ・口喧嘩』の領域の話なのである。

宮台真司氏は大学生の3つのタブーをもとに断言する。
厳密に言うと今の大学生に『知人は居ても親友はいない!!』……と。だから議論は出来ない。当前の帰結で彼等の『政治的知識は稚拙のまま育たない』のだと。

先日…知り合いの女子大生に『アメリカの大統領くらい知ってるよね?』…と聞いてみた。 
フザケて言ったのに彼女は暫し考え『トランプ!!』って答えたのだった……。

今思えば……彼女に取ってはアメリカ大統領なんて誰だろうと知ったこっちゃない。そんな事より『政治の話をしてイタクなる自分』の心配の方が余程の関心事だった?のかも知れない。

そんな、若者達の深い孤独を思った。
若者達を孤独の穴に突き落としてまで自分に集中しなきゃ安心できない壮年、老年の深い分断と孤立を……思った。


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