サンチョパンサの憂鬱

夕刻のサンチョパンサ……『そもそも』を喪失してしまった国

何故?ここまで思考力が劣化した若者が増えたのか?……と、そこここで聞く。

ストイックで短絡パワー全開の教育ママの存在が元凶にあるんだと思う。
そのノイジーさに家庭内の事は『三猿』に徹して逃げを打ってしまった父親にも同等の深い罪がある。

深い思慮分別を持っていた女が『感性劣化』したのは八十年代かなと思う。
男達はこの国の最後のチャンスとばかりに『カネ集め』に狂奔してた。
ま、単にバブルという博打に熱中してただけなんだけど。

面白味がない典型の職種の銀行員が、突如として博打場の胴元よろしく、人を唆(そそのか)しカネを貸し付け不動産を買わせ始めたのだった。
倫理がどうの?……そんなこと言っちゃいられない!……『早いモン勝ち・演ったモン勝ちでっせぇ〜!』と。

ま?節操って奴が瞬く間に摩耗しちゃったのである。

重要なのは?その時代の流れを横目で見ながら
ヒステリックでノイジーな態度は男を黙らせる?という効果に女達が気付いたことだった。

何でも専制君主の如く『決め付ける』。一言でも言葉を挟もうなら吠え立てる。女が強くなった?違う。男達はそんな女を相手するのが『面倒くさくなった』のである。

そんな母親の顔色をうかがう子供。母親に合わせたペルソナを用意し、子供達は『他人仕様の態度』をずっと演り続けながら大人になった。
兎に角、目先と見映え命の価値観は斯くして世の中に蔓延し浸透したのである。

予算が付けば(省益?なぁ~んて言い換えて税金を掠め取る役人)が主流派となる。
僕達は『行政のプロ』として雇っているのに、行政なんてそっちのけ。兎に角ファミリー企業にカネを回すこと、その目先の欲得一点に血道を上げる。

官僚になった優秀な人材から、その内情に呆れ果て、三年以内に辞めていくという。
それを聞いた時、『それは救い』だと思った。良心は残っている!……と。

学校、教育関係では『問題を起こさないこと』の為に全てが決まる。
時には起こった問題が無かった?ことにさえなる摩訶不思議な価値観が蔓延している。

僕達は『子供を教育してくれるプロ』を雇った筈だけど……波風を起こさずひたすら一日を潰して過ごす人間達にすり替わっていたのだった。

様々な分野で『刹那演出』に血道を上げる人種が多数派を占めるに至って……この国は『そもそも論』という人間界の当たり前を喪失したんだと思う。正に多勢に無勢の図式が事をどんどんおかしな方向へと世の中を運んでいる。

そんな世相評論は置いといてね?
結局、そもそも論喪失の流れは『そもそも人生は何を成す為に生きるのか?』という人間の本源的目的がとても希薄になっちまった事に気付かなきゃね?

いい歳になってから?……自己肯定感?なぁ~んて騒がなきゃならない世の中って……『そもそも』から考えなくなったからなんじゃね?

大久保界隈のトー横キッズ達。
そもそも論を捨て去った大人達の創った少女売春という作品である。

もう一度サルの時代に帰って……そもそも人間は何故?群れを作って生きて来たのか?
ソコから考え直す必要があると最近僕は思うのです。

自分さえ無事ならば?という目先論で出来た歪みはやがては自分に還元される。
大きな人の世の流れは、小賢しい一人の人間の目先論を何時までも許してはくれないんじゃね?

狂った財務省がまだ貧民から収奪出来る?なぁ~んてお目出度い目論見に血道を上げている。
その下品な目論見は良いとしてね?貧民達はもうスッカラカン。ここまで来たら演ってみたら面白いんじゃね?

そもそも論を失った人間は想像力もまた一緒に喪失するのである。
『そんなことも分からなくなった人達』って腹を立てる対象じゃなくなった。

そもそも『何の為に?』を失うと……『何でもアリ』の時代になっちゃった。
悩むのは辛いけど……悩めなくなったらお終いなんだね?人間って。
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