年末クリスマスの直後に、お取り寄せ特集でとの出演依頼を受けた。
店長が出るんなら?どうぞ……OKと。
んじゃ?……四日の昼のカレーは帰省から帰ったばかりのアルバイト君と二人でやろうか?となった。
オープン直後にお二人連れ来店。カレーを出し終わってからアルバイト君が前の店のお客様だったと言われてます……と言う。
二人でラジオ聴いていて……直ぐ家からコチラに向かいました。看板が出てたからオープンを待ちかねて何度もお店の前を車で往復しました……。
昔のお店の側を通る度に……『ここにあったよね?』……と私達は何時も話していました。
若い頃……結婚する前からしょっちゅうお店に行ってましたから……。
あのレストラン……は私達夫婦の青春のシンボルと言える場所でした……と。
郊外から都心に移っても……前の店と変わらない同じ雰囲気ですね?
こんな感じだったよね!……と二人とも嬉しくて今ずっと盛り上がってました……。
コレを機会にまた通い詰めますね?……なぁ〜んて嬉しい言葉を残して二人は帰っていった。
自分が演ってた店が……少なくともこの二人の男女の青春を彩る場所として在ったこと。
それが理屈抜きに嬉しかった。
あの時を一生懸命生きて頑張った大きなご褒美が今になって貰えた?そんな気持ちだった。
何か?原点に回帰出来た気がした。
人に喜んで貰える場所、サービスっていう事をついつい忘れがちになってた?自分を大いに反省する機会にもなった……。
『自由人御用達』……『自遊空間』……『人生充実産業』……『私情解放区』……『彩食兼美』……『吟遊私人の隠れ家』……過去から掲げ続けたコンセプト、キャッチコピーが次々に脳裏に浮かんでは消えていった……。
僕の人生……悪くない……。
心の底からそう思った。