職場で初日のアルバイト……全てが初見である。同じ素人でもそこで今後の全てが垣間見えるのは……その人各々の簡単な違いである。
『自分が如何に出来ないか?』を経験者の動きから瞬間に察知する人間と時間を過ごすのが仕事とばかりに何時まで経っても一つの作業に一個の説明と注意を要する人間の違いである。
これこそが『自分に関する情報の掴み方』の違いによって優劣が生じる所以である。
『自分に関する情報』というのは初見でパッと立ったその世界で自分とその世界で一番出来る人との間に発見した『ギャップ』を情報というのである。
そのギャップを得た人は無意識にその一番の人を真似る事が出来る。それが上達の早さを作るのである。
そのギャップという情報を得る力は生まれもったセンスなのか?育ちの過程で得るものなのか?……恐らく両方だと思うけど……。
実用書を書く気はないし、精神論を述べたくもない。たったその一つの要素で、その人がそれからをどの様な道筋を辿るか?見えてしまう怖さを言いたかった。
情報を掴めない人ほど勘違い発言、行動を繰り返すのも……気の毒だけど仕方ない。
『自分がナンボのモンか?』分からない悲劇である。
自分の情報を掴める人は、全ての事の起こりに自分の原因を発見する事が出来る。
自分の情報に疎い人は……オメエがわりぃんだよ!……と人に指摘させて尚、ご不満の表情である。
ブラック企業云々と騒がれるけれど……ブラック人材の話は取り上げられない。
ブラック企業は叩き甲斐があるけれど……ブラック人材は外界から叩くほどの価値が無いからだろうか?……余計なお世話とばかり逆恨みを買う位が関の山。放っておくに越したことはないのである……。
会社の愚痴話を演ってる連中は恐らく未来も暗いだろう。嫌なら辞めれば良いものをしがみついてる自分には何の疑問も情報も無いのである。
気のきいた人間はそんな暇があれば……絶えず自分に怒っている。進化が遅い自分を許せないからである……。