サンチョパンサの憂鬱

マザコンの男達と生きる女達へ

✳ ~ 人混みに隠れて 肩をすぼめて
自分を見詰めた時 過ぎ去った夢がくずれ落ちる 長い夜が終わる~

シンシア そんな時 シンシア君の声が
帰っておいでよと歌ってる

君の部屋に僕一人 居てもいいかい?
朝を待つのが恐いから ~ ✳

吉田拓郎 『シンシア』の中の一節

この国の男達は女に求めるものが母親だとよく言われる。
それには反論の余地がない。
心の何処かにマザコンを隠し持ってる事は間違いない?……と思う。

何時だったか?
昔、ある女が僕に言った事があった。

世の中の誰もが貴方の事を何と言っても……私が分かって上げてる。貴方は頑張っている天才だって……と。
この言葉で僕は十年は頑張れる気がしたのだった。

そんな男の心理は尾崎豊の『シェリー』の中にもある。
マザコン男だとこの国の男は女達から散々こき下ろされるけれど……。それは事実だと思う。

ねえ?君ら女達よ……ファザコンの君達の正体を知りながら、情けないマザコン男達は凛々しく在ろうと結構な無理を重ねてるのである。

頑張ってる天才……随分年下の女にそう言われてその気になった僕も僕だけど……その女はイケてる女だったと思う。

彼女はそんな意気地無しの男に何と言えばシャカリキになるのか?ソレを知っていたのだった……。

貴方は中年のツッパリ君なのよ。

最後の最後までツッパリ切らなきゃ、貴方はあのイケ好かない良い子族の男達に負けてしまうのよ!……とその女は言ったのだった。

苦しいんでしょ?……もし、それが嫌ならツッパリ止めれば?……その途端貴方は楽になる。
でもね?……明日からは、グラウンドの上で苦しい戦いに打ち込んでる他のプレイヤーに貴方は外野席から拍手を送る側になるのだ……と。

そんな貴方になんか、誰も何も聞いて来ない様になる。
楽になるというのは『そういう事なのだ!』と彼女は言った。

学校時代を相当のアウトローで演り切ったその女は学力の代わりに『この国の男の本質』の理解という智恵を獲得していたんだと思う。

マザコンの男を嘆く前に……そのマザコン男を使いこなせない『自分という女の思考の非力』って奴を考えてくれたら良いのに……。
男女どちらに取ってもそうすれば住み易くなるんじゃね?この国……。

この国のマザコンの男達が維新を成し遂げ近代国家に仕上げる事が出来たのは……女達の優れた男操縦術ってモノがあったに違いないと僕は……思うのです。
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