バレたことだけを渋々小出しに説明して見せるスタンスの並んで座ったフジテレビのお偉方……『何がマズイのか?』を根本的に見誤っていたから終始辿々しく……その期に及んでの『潔悪さ』だけを延々と演じ続けることになった。
重要な事実を隠蔽したとアリアリと分かる社長の説明?
コンプライアンス室へも報告せず、頬かむりしてやり過ごそうとした姑息な事実。
ソレをあろうことか?被害者のプライバシーを尊重したから?とエクスキューズするに至っては……マズイ状況に『火に油を注ぐ』事になった。
大きな失態はマズイ事を解消しない限り沈静化しない。これは当たり前の話。
しかし、彼等は『起こした失態』より今以上にバレる?バレない?に神経とエネルギー全てを費やす態度だった。
だから余計に世間の耳目を集める事になった。
これは何もフジテレビに限った事じゃなく、ズラリ並んだおっさん達がペコリと頭を下げる会見で行われる定番の謝罪とやらは大概この図式である。
フジテレビの社長の……被害者のプライバシー尊重というエクスキューズに見られる様に……バレたコトが如何に仕方なかったか?
ソコにいい歳した?おっさん達はエネルギーの全てを注ぐ。
散々書いたて来たからこれ以上は割愛……。
人間の組織だから『マズイ事』って絶えず起き続ける。
そのバレたマズイ事を起点に何倍も大きな大火にして行くのはズラリ並ぶ責任者たるおっさん達の『問題の矮小化狙いの態度』なのである。
とうとう、CMを外すコトが、企業の潔白証明かの様な流行現象までになってしまった。
起きた『マズイこと』はその底に次の発展に繋がるヒントを一杯含んでいる。
しかし、ズラリ並んだおっさん達はソレをマズイこと以上に転じ発展的に解決する事は出来ない。
出来る限り、マズイことをバラバラに刻んで『ソレは』、『コレは』と大した事じゃないんです!とメッキする事に躍起となる。
事は解決どころかその胡散臭い態度がより大きなイメージダウンを導いていく。
出来る限り『起きた事を明らかにすること』……自ら傷口に塩を塗って見せる時、囃し立ててた人間の『意地悪の毒』は解毒されるのである。
日枝天皇の覚えめでたく?を頼りに掴んだ役職の責務はそんな立ち回りの上手さなんてレベルじゃ果たせない。
『演るべきを演ること』しかない。折角相当なお歳まで『上手く演ったのに?』……人生最大の落胆を稼ぐ為に今までがあった?そんな一番悲しい運びにしたのは……彼等の姑息な処世術だったと言わざるを得ない。
役目を終えたかの様な凋落ぶり。自民党もフジテレビも江戸末期の幕府もその構図は酷似している。
再起したければ『演るべきこと』の何を演ってなかったか?ソコをハッキリさせるしかない。
とても迂遠に感じる作業だが……胸突き八丁の場面ではその鬱陶しい作業に手を付けた者だけが救われるのだと思う。
マズイ事は隠して一丁上がり?
そんな大人が役職だけご立派な椅子に座ってる組織って多い……。
その人がエースかどうか?は調子の悪い試合で試されるものなのである。