サンチョパンサの憂鬱

今ある自分の罪悪……その使い道

アメイジンググレイスの作者……ジョン・ニュートンは奴隷商人だった。

22歳の時、嵐で難破寸前……生まれて初めて必死で祈ったという。
船は奇跡的に難を逃れ九死に一生を得た。

しかし彼が改俊に至るにはソコから五年の歳月を要した……とあった。
運ばれる奴隷達の環境は劣悪で死に至る者も少なくなかった……と。

彼が27歳の時に船を降りて牧師となる不思議である。
そして彼は反省の限りを込めて讃美歌作りに入った。

悪徳とか罪悪というモノの不思議である。

彼が奴隷商人でなければ……あれだけ歌い続けられる『アメイジンググレイス』は作られる事はなかった……。

彼が奴隷商人として運んだ奴隷達の中に何人も死者が出ている。

極悪非道の悪魔の面とそれ故に生まれた改俊の情……。
今となって、アメリカ南部のアフリカ系黒人の末裔達に熱烈に支持されるその歌の魅力……。

当時の『白人達に取っての当たり前』……奴隷制度の一翼を担いながら……ジョン・ニュートンが『その当たり前の異常』に気付きを得た事の奇跡だと思う……。

どんなに悪徳にまみれ目の前に惨憺たる状況が広がっていようと……その自分の罪業から逃げずに目を向ける事の大切さだと思う……。

何時だって『状況は良くも悪くもない』……『その後に』自分がその状況をどの様に扱っていくか?……未来はソコにかかっている!……ということだろう。

最終的にある『人の結論』なんて詰まらない。何れもこれもゼロ・死によって皆等しく終わる。

生きて在る今……自分がどの様に振る舞い生きているか?生きて行こうとしているのか?……そのプロセスに自分の生きる価値が、かかっているんだと思う。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「日記」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事