走れ!優柔不断児

優柔不断なオヤジの戯言。

平々凡々なオヤジが少しだけ頑張るjogやマラニック、日常の出来事について語ります。

伊都国マラニックin台風18号

2017年09月20日 07時16分32秒 | イベント・大会


9月17日伊都国マラニック2017に参加してきました。
その様子をレポートしたいと思います。

注)以下に掲載しています風景写真は、翌日(9月18日)に再度同じコースを辿り、撮影したものです。

大会当日(17日)は台風接近により、全体的に雨風が強く、防水機能がないカメラでは写真を撮影できる状態ではありませんでした。
写真なしで記事を掲載しようかと思いましたが、イメージが伝わらないので、翌日コースの振り返りを兼ね写真を撮影してきましたので、その写真を掲載させていただきます。
そのため参加者等が写っておらず、観光写真みたいになってしまい、今ひとつ臨場感に欠けるとは思いますがご了承願います。

伊都国マラニックへの参加は今年が始めてです。
あるジョギング仲間からこの大会のことを今年春に教えてもらい、ダメもとで申込みしてみました。

元々、この大会は主催者の“走るウルトラ飲兵衛”こと「E口さん」と知り合い(飲み仲間)でないと参加資格がありません。
E口さんとは面識はなかったのですが、ダメなら仕方ないという気持ちで申込みさせていただいたところ、試走会(死走会?)に参加することを条件で了承いただきました。
試走会(死走会?)は7月にコース前半を走る「前半の部」、また8月にコース後半を走る「後半の部」の2回行われ最低どちらかに参加して下さいとのことでした。
真夏の日中にコースの約半分の50kmを走ることから、特に前半のコースは「山登り」のコースであることから「死走会」と呼ばれているそうです。

なかなか真夏にこれだけの距離を一度に走ることはなく、良い機会なのでありがたく前半の部及び後半の部とも参加させていただきました。
実は、前半のコースは一部登山道や林道を走るコースで、どのようなコースなのか気になるため、試走会の前に2回一人で試走しました。

おかげで試走会当日はスムーズに走ることができました。(当日のコース変更により、一部道なき道を進んで瑞梅寺ダムまで行ってしまったアクシデントはありましたが…)
大先輩の方々に引っ張っていただき、暑いながらも楽しく走ることができました。
本当にありがとうございました。
今まで普段のジョギングでは割と平坦なルートを走ることが多かったのですが、伊都国の上りに耐えられるようにと、最低週1回は坂道を走るよう心掛け準備してきました。
せっかく参加させていただくからには、皆様に迷惑をかけない走りをしないといけないという思いでした。

毎回イベントに参加する際に「目標」と「テーマ」を掲げるようにしており、今回の「目標」は、“無事ゴールすること”としました。
このような気象状態ですので、途中どうなるかわかりませんが、まずは安全第一に行動しようと思います。

そして「テーマ」は“感謝の気持ちを持って走る”ことです。大会を支えてくれている大勢の方、特にボランティアの方にはありがとうの気持ちを持って接したいです。

さて、前置きが随分と長くなってしまい、申し訳ありませんがここから話を進めていきたいと思います。

9月中旬になり、九州北部は天候にも恵まれ秋晴れの天気が良い日が続いていました。
大会の約1週間前に台風18号が発生しましたが、まさか直撃はないだろうと思っていました。
ところが3~4日前から急カーブして九州に接近または上陸する予報となり、お願いだから外れてくてと願っていました。
しかし南九州を通過するルートがほぼ確実となり、はたして大会はどうなるのだろう、中止になるのかなぁと思いながら動向を見守っていたところ、大会掲示板に「中止にはしません」「コースを変更し、また状況によっては時間を変更してできるだけ走れるようにします」
と記載されていました。
また、この大会は走ること以上に「懇親会(宴会)」に重きを置いている大会とのことで、たとえ走れなくても「懇親会(宴会)」だけは開催する、メインは“懇親会”とはっきり書かれていました(笑)
そんな気はしていました。多分中止にはしないだろうと。

正直、参加するか欠場するか悩みました。
台風の中出かけていくと家族からアホ呼ばわりされるだろうし、交通が麻痺すると仕事上多大な影響が生じるため、走っている途中で頻繁に電話対応する必要があり、それも嫌だなぁと思っていました。
とにかく前日まで様子を見ることとしました。
前日の予報では、やはり九州南部を通過するルートに変わりないのですが、到達時刻が昨日までの予報より少し遅くなっていました。
また仲間から明日(大会当日)は100kmの部のコースを糸島一週(52km)に変更して5時スタートで開催すると情報を頂きました。
そこで決めました。雨風は吹くだろうが何とか走れるだろう。予定通り参加しよう。

日付が変わり大会当日(17日)AM2時半に自宅を出発しました。
懇親会があるので自分で車に乗って行くことができないため、奥さんに送ってもらいました。(眠たい中、どうもありがとうございました)
遠方の方や懇親会に命を懸けておられる方は集合場所の「初音旅館」に前泊(及び後泊)されていました。
約1時間で「初音旅館」に到着しました。

今のところほとんど雨も降っておらず、風も気にならない状態です。

受付を済ませ、ゼッケンと参加記念を頂き、申し込んでいたTシャツを受取りました。
このTシャツかっこ良くて気に入っています。


4時になり説明会が開かれ、主催者のE口さんから「このような状況なので途中途中でコース変更することがあります」
「懇親会は時間を繰り上げ17時から開催するので時間はたっぷりあります。」
「時間を持て余す方はゴール後、杉能舎まで走って行き先に一杯やられたら良いと思います。」
[但しこの天候、杉能舎開いていないかもしれませんが」「コースアウトする場合は、1本電話頂くか、エイドの方にその旨伝えてください」
等々注意事項の説明がありました。


参加者はざっと50人くらいでしょうか。
いつも“ジョグトリップ”でご一緒させていただいている方々も数名見受けられました。
ジョグトリップ主催者の“あみりん”さんも参加されており、初めて一緒に走ることができて楽しかったです。
参加者名簿によると、本来100kmの部と糸島一週の部と合わせて114名がエントリーしておられるのですが、やはりこの天候のためか欠場された方も多数いらっしゃるようです。


説明会が終了し、5時前になるとスタート・ゴール地点である旅館の裏側にある砂浜に集合です。


5・4・3・2・1・スタート。「ドーン」銅鑼の音を合図にスタートしました。


100m位砂浜を走ります。
まだ夜明け前で辺りは真っ暗です。
※写真は、翌日(9月18日)に撮影したものです




幸い今のところ小雨程度で風は気になりません。
いつも通り、ゆるゆると集団でしばらく走って行きます。
キロ6分半位のペースでしばらく走ります。

10km程のところにある「杉能舎」の前準備していただいたエイドで立ち止まりミニトマトや梨をいただきました。とてもおいしかったです。
悪天候の中ボランティアの皆様最後までエイドしていただき、暖かい声をかけていただき本当にありがとうございました。






小休止して先に進みます。
ここから九州大学伊都キャンパス方面へ向かうのですが、向かう途中、道を間違えたようで少しだけ遠回りしてしましたした。
夜が明けて次第に明るくなってきました。


一時的に雨風が強くなります。
風が強いと雨が顔に突き刺さるようで痛いです。
うつむき加減をとり、帽子で雨が顔に直撃しないよう進みます。
今津運動公園のエイドで水分補給し、毘沙門山の麓から元寇防塁跡地に入ります。




松原の中を走るトレッキングコースがしばらく続きます。




海辺をしばらく走り大原海水浴場から県道へ出てきました。


「魚庄」の前でエイドに立ち寄り、小休憩後わき道へ入って行きます。


「白山神社」があり、ここでお参りするのが慣わしだそうです。
私も一旦立ち止まり、手を合わせました。


その後、「海釣り公園」「ざうお」を横目にしばらく海岸線を北上します。






北崎、西浦を過ぎました。この辺りで半分の25kmを超えました。
少しすると再び玄界灘が現れ、名所「二見ヶ浦」の夫婦岩です。




不思議と雨風は収まっています。嵐の前の静けさといったところでしょうか。
さすがの景勝地にも誰もいませんでした。
しかし、海の中には数名のサーファーがいました。
台風が接近しているのに大丈夫か?と思いながらも自分たちも台風の中走っており、どっちもどっちだと思います。


二見ヶ浦を過ぎたところのエイドで“あみりん”さん含めジョグトリップで顔なじみのメンバーに出くわしました。
この方たちは私の後ろを走っているはずなのになぜここに先にいるの?杉能舎の先で道を間違えたときに抜かれたのかな。
いや5分位しかロスしていないはず。
と狐につままれたような感じでいると、ショートカットの達人“カッパ先生”のご指導のもと、先回りしてこられたそうです。

ここまでは平坦なルートでしたが、この先ちょっとした山(彦山)越えに向かいます。




先程のエイドで合流した“あみりん”と一緒に山を上って行きます。
なんでも「ヒップスイングジョグ」という走法を日々研究されておられ、楽に走る姿勢を極めようとしているとのこと。
そのせいか意外にも(すみません)安定した走りで上って行かれました。
しかし、途中でスローダウンしたみたいで、後ろを振り返ると見えなくなっていました。

彦山を下りきったところにエイドを準備していただいており、立寄り休憩しました。


すると、なんと前のエイドにいた“カッパ先生”がいるではありませんか。
再び会うとはびっくりしました。
カッパ先生曰く「先に行っても俺が先回りしている」と言われ、正規ルートを走っている自分が正しいのか間違っているのか一瞬分からなくなりました。
できたらこの先ゴールまではカッパ先生に会わないことを願います。(笑)

この先は「芥屋大門」を目指して海岸線を走ります。






晴れていれば絶景なのですが、さすがに今日はどことなく寂しい景色でした。
芥屋ゴルフ場の前を通ります。8月の試走会の時はちょうどトーナメントが開催されていました。


本来であればここから砂浜を海岸まで入って行き、本当の海岸線を芥屋大門まで一直線で進むルートなのですが、さすがに本日は危なくて立寄れません。






そのまま県道を進み芥屋に向かいます。


芥屋大門に到着しました。この辺りで40km位でしょうか。






小休止し、トイレを済ませゴールに向かいます。






ゴール前の難関、「立石山」に入って行きます。




立石山に上らず直進すればショートカットしてゴールすることができるのですが、ここまできたら最後までコースを走ろうと自分に言い聞かせ山を上っていきました。
結構つらかったですが、ゆっくりながらも歩かず走って上りきれました。

あとは下って海岸沿いをしばらく走るとゴール地点です。
前にも後ろにも誰もいません。車もほとんど通りません。
その中でも1台の車がすれ違い様に「頑張ってください」と声をかけ手を振ってくれました。「ありがとうございます」と言葉を戻し、最後に元気をもらいました。

岐志漁港の牡蠣小屋を過ぎ、ゴールまではもう1km位です。
姫島渡船場の先から砂浜に降り、初音旅館裏のゴール目指して走ります。
所々川のように水が海に向かって流れ込んでおり、脚をとられないよう慎重に進みました。
いよいよゴールです。


本来であれば「ゴール」と書かれたゲートが迎えてくれるのでしょうが、風が強いためか人っ子一人いません。
とりあえずゴールしました。
時計を見ると10時50分。スタートから約6時間でのゴールでした。

とりあえず無事ゴールできて良かったです。
このあと風呂に入らせてもらい着替えを済ませ、どうしようかと考えました。
今のところ台風による大きな影響はでていませんが、これからがピークとなるため、支障が出たときのことを考え帰宅することにしました。
仕事は一応休みなのですが、交通機関が麻痺するような事態になれば対応しなければなりません。

懇親会を楽しみにしていたのですが、このような気持ちを抱えたままでは楽しむことはできません。
また周りの方にも失礼にあたると思い、懇親会辞退を申し出て、帰路につくことにしました。
昭和バスで前原駅まで向かい、筑肥線で帰るつもりでしたが、前原駅に行ってみると全線運休しており夕方以降まで運行しないとのこと。
仕方なく、奥さんに連絡し迎えにきてもらい13時半頃帰宅しました。

今回を振り返り、まず目標だった「無事ゴールする」は何とか達成できました。
テーマの「感謝の気持ちを持って走る」は十分とは言えませんが感謝しながら走ることができたと思います。
特に強風雨の中、各所でエイドして頂いた皆様、本当にありがとうございました。美味しい食べ物と同時に暖かい心をいただきました。
悪天候により、100kmのコースが約半分となりましたが、楽しませていただきありがとうございました。ずっと記憶に残る大会になると思います。
来年のことはまだ分かりませんが、もしチャンスがあれば再びチャレンジさせていただきたいと思います。

最後に関係者の皆様、一緒に参加されたランナーの皆様、そして家族のみんな“どうもありがとう”

本日の走行…52km
今月累計走行距離…305km