母は祠建立の一番の協力者だ。年配であるが故に言うことは言う。気さくで世話好きだから村には住んでいないのに村の人に親しまれている。
神様を下に降ろしていると村の人は信じてるから従兄弟は大掛かりにしたくなかったのだろう、こっそりお祀りしたいから買うなら小さい祠を持ってきて欲しいと言ってきたら、最初は、はいはいと言って返事をしたのに、実際に祠を買う時、今まで失礼な事をしてきたから従兄弟の名前を言って〇〇(母にとっては甥っ子)の言うことは聞かん!神様の立場にたって決めると言う。従兄弟はもう笑うしかない。
村の人が、先祖が神様をおろしたことで自分達がやったのではない。それには先祖の思うところもあったんだろうと言うと、代々先祖がいてその一代の先祖だけの事を言ったらいかん。ずっと守り続けてきたもっと昔の先祖が沢山いたはずで、降ろした先祖はあの世で後悔してるはず、どうして誰も止めなかったのだろうとはっきり言う。
山に神様がおる事がわかったらきちんとせんといかん。神様は人間都合では動かんからと言う。
からりとしているし、世話好きで情深いから言う事は言っても皆んなに頼りにされている。
この世で沢山徳を積んで(自分でそう思えるような事を沢山して)からあの世にいくと言うそんな母が私は大好きだ。