琴さんと誠さんと私で田舎に行く日になった。いろんな事を車で話しながら向かった。琴さんが昨日夢におばあちゃんがでてきたという。夢だから何を話しているかわからないけど鳥居をうちの孫がやるときっとあの世で喜んでるんだろうと私に話してくれた。
寒い日だった。田舎は標高が高く粉雪が舞っていた。朝は雪が降っていたから気をつけて来てねと従兄弟の奥さんが出発前にラインをくれた。到着は昼頃になった。粉雪が舞う神の地は幻想的で美しくここは天国かと誠さんが言った。神域の空気は澄んでキラキラしていてその景色に感動した。
鳥居は神様への奉納なのでお言葉に甘えさせて頂くことにした。琴さんが私達は駒よ。ただ駒になるだけとさらっと言ってくれた。私も駒と思っていたから心が通じ合い嬉しい気持ちで満たされた。琴さんと誠さんはこんな不思議なご縁を頂いて有難いと言ってくれた。
この世とあの世は繋がっている。人間は輪廻転生を繰り返す。ご先祖様のお陰で今ここに生きることができている。ご先祖様の誰一人いなくても私は生まれてくる事ができなかった。母のみた夢、琴さんのみた夢。ご先祖様があの世で安心して頂くために今生きている人がご先祖様に思いを馳せることが大切なのだと思う。
神々がこの地をつくり太陽の恵みや木々の恵み、水の恵み、空気の恵みその他私たちが生きていくためになくてはならないもの全てを何の見返りも求めず与えてくれている。神々に生かされ先祖が生き、そしてその生のお陰で私が今生きている。ただただ感謝あるのみだ。神恩感謝。