第8番札所熊谷寺に着いたのは夕方だった。道を挟んで立派な仁王門があり、駐車場のすぐそばには藤の花が咲いていて、今回描かせていただいた天井画のヒントになった。薄紫の藤の花は何とも言えないくらい美しかった。
こちらの寺は花の熊谷寺といわれるようで、春は桜、夏は紫陽花など花々を楽しめるお寺のようだ。仁王門の天井には天女様が描かれているようで、藤の花のところで天井画が紹介されていた。
駐車場からすぐ近くにある多宝塔もカラフルでとても美しかった。
御本尊 千手観世音菩薩
本尊真言 おん ばさら たらま きりく
ご詠歌 たきぎとり水熊谷の寺に来て 難行するも後の世のため
寺伝によれば、815年(弘仁6年)空海(弘法大師)がこの閼伽ヶ谷で修行をしていた際、熊野の飛瀧権現(熊野那智大社の別宮飛瀧神社の祭神)が現れて「永く衆生済度の礎とせよ」との宣託をし、1寸8分(約5.5cm) の金の観音像を授けた。そこで堂宇を建立し、一刀三礼して霊木に等身大の千手観世音菩薩を刻んでその胎内に授けられた観音像を収めて本尊としたという。 Wikipediaより
こちらの寺の鎮守神は熊野権現とのこと、熊野三山とその奥宮の玉置神社はお詣りさせて頂いたことがあるから、熊野大権現と縁があると思うと嬉しくなる。
こちらでは、その熊野大権現が千手観世音菩薩をお祀りせよと空海さんに告げ虚空はるかにお去りになったという。
石段を上がり中門をくぐると本堂があり、大師堂はさらにそこから階段を36段あがってお詣りに行った。
一番から八番。お遍路1日目のお詣りが終わった。初日最後の締めくくりの熊谷寺は歴史を感じさせる趣あるお寺だった。
3月に相次いでお遍路をまわったという素敵な女性二人からお話を聴き私も来月から始めると断言したので4月からスタートできて良かった。
5月は絵を描いたり、お仕事もバタバタでまだまわれてないけど、6月になったら予習もしっかりして、ゆっくりお詣りしていきます!