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お山にお宮がたちました

コウジンゴウ

水神様と耳の神様をお祀りしているこの辺のことを村の人達はコウジンゴウと言う。母もコウジンゴウの水神さんに寄ってお詣りするとか言っていたので私もその名は聞いたことがあった。でも、地名に漢字を当てたこともなく、まさか荒神が入っているなんて考えた事もなかった。

荒神様への不敬を最後の最後まで気づかず本当に申し訳なく涙が出そうになった。

この村は多くの神々の鎮まる聖地。荒神様に一番最初にお山の神様の事を気づかせてもらったのに山の上ばかりに気を取られて何度も耳の神様の横を素通りして上ばかりに行ってお詣りし最後の最後まで気付かなかったことをお詫びした。

川の横に水神様、その近くの低い山に大荒神である耳の神様、真ん中の広い山の山頂に金毘羅様、更にそこから上がった高い山の山頂に恵比寿様が鎮まる聖地が母の故郷である津野町力石。

201911月田舎の神様がお怒りになっていることを聴き山さんと謝りに来て一年と少しが経過した。はじめて知った時は村から遠くに住む滅多に行く事のなかった私に神様がこの事実を伝えなければいけなかった状況が可哀想で申し訳なく涙が出た。この事実を知ることができ本当に良かったと思う。母も自分が生きている間にお祀りができて嬉しい、こんな幸せな一年はなかったという。

その時以降、母や姉との会話は専ら田舎の神様の話ばかりに変わっていった。元々、神社仏閣が好きで全国各地にお詣りには行っていたが、より色々な神様について深く調べるようになったのはこの地をきちんとしようと動きはじめてからだ。

天照大御神様にこの地をきちんとしてきますと約束して私は生まれてきたと山さんに教えてもらった。その真意は私にはわからないけど、それでもこのように神様の事を考えて神様の坐す地を綺麗にしていけている事は、自分自身の浄化に繋がっており有難い気持ちで満たされている。

これから花いっぱいの美しい場所にしていく。未来永劫、この地の神様が喜んでもらえるような地になればと思う。神々に生かされて私たちが生きている。神恩感謝。

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