雄一郎の半生
父に会うこともかなわず、家にいても
毎週のように、男たちが酒を飲みに
集まってきます。ある晩も隣の部屋
から、酔っぱらいの声や歌声などが
聞こえて眠れません。そこで
コンセントに銅線を刺してブレーカー
を落としました。皆は停電となり
一瞬、騒ぎが止まりますが、また母が
ブレーカーのスイッチを上げて復旧すると
大騒ぎです。これを2から3回ほど
繰り返してみましたが、「なんで
ブレーカーが落ちるんだろう」とか言って
スイッチを上げ復旧しています。
⁂ ⁂ 絶対にコンセントに銅線等を
差し入れて、ショートをさせることは
行わないように願います。
火災になるなど大変危険です。⁂ ⁂
こんな生活が嫌になり、町に出てぶらぶら
していると、当然ながら、やっちゃん(暴力団)
に声を掛けられます。行きたくもない喫茶店に
誘われたり、車で遊びに行ったりの
毎日です。それで家に帰るのが嫌なので
この町で仕事を探すことになりました。
仕事といっても、私は何もできません。
友達の紹介で、韓国の方が経営している
ラーメン店に住み込みで働くことに
なったのです。
次回につづく