雄一郎の半生

こんな人生もあるのですね。ノンフィクションの半生記
全ては、書けませんが。。。

自棄になり

2021年01月12日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

 

父に会うこともかなわず、家にいても

毎週のように、男たちが酒を飲みに

集まってきます。ある晩も隣の部屋

から、酔っぱらいの声や歌声などが

聞こえて眠れません。そこで

コンセントに銅線を刺してブレーカー

を落としました。皆は停電となり

一瞬、騒ぎが止まりますが、また母が

ブレーカーのスイッチを上げて復旧すると

大騒ぎです。これを2から3回ほど

繰り返してみましたが、「なんで

ブレーカーが落ちるんだろう」とか言って

スイッチを上げ復旧しています。

⁂ ⁂ 絶対にコンセントに銅線等を

差し入れて、ショートをさせることは

行わないように願います。

火災になるなど大変危険です。⁂ ⁂

こんな生活が嫌になり、町に出てぶらぶら

していると、当然ながら、やっちゃん(暴力団)

に声を掛けられます。行きたくもない喫茶店に

誘われたり、車で遊びに行ったりの

毎日です。それで家に帰るのが嫌なので

この町で仕事を探すことになりました。

仕事といっても、私は何もできません。

友達の紹介で、韓国の方が経営している

ラーメン店に住み込みで働くことに

なったのです。

 

次回につづく

 


10数年ぶりに父に会いに行く

2021年01月08日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

 

家でぶらぶらしながら、毎日仕事

もしないで遊んでいました。

母は、仕事しろ、と言う

毎日でしたが、半分バカにして

隣の町に遊びに行っていました。

I君の遊び仲間のМ君とも、

一緒にバイクでディスコに

行ったりの毎日です。

この頃は多感な時期で何となく、

父の顔が見たくなっていました。

今まで聞いていた父と、

実際の父はどんな人だろうと

思っていたのです。ある日、

父に会いたいので母に、

どうしたら会えるかと、尋ねると

ある町の駅前に父の親せきが

食堂をしているので

その食堂に行けば、父と連絡

をしてくれると思うという

ので、早速バイクでその食堂に

行くことにしました。

食堂に着き、中のおばさん

から「何を注文しますか」

と、言われましたがモジモジ

して、○○○(父の本名)を言い、

会いたいと伝えると、急に

あたふたして、

どこかへ電話を掛けていました。

暫くすると、トラックで父が

現れ、バイクを荷台に積んで、

家に行こうというのです。

父のいうまま、父の家に行き

ました。すると、幼い女の子が

二人と色白の奥さんがいました。

「夕飯を食べていきな。」

との事で、一緒に食べた後、

その奥さんから

「もう、ここには来ないで

ほしい。お父さんと貴方の

お母さんは以前そういう

取り決めをしているので」と

何やら手渡されたものがあり、

「帰ってから開けて」と

言われました。

自分は納得がいきません。

父や母の取り決めかは知ら

ないが、どうして自分の自由

まで勝手に決められるのか、

腹が立ちました。帰りに、

帰ってから開けてと言われた

ものを開けると

1万円札が入っていました。

当時の一万円は今にすると

倍ほどの価値があったかも

しれません。これを見て

なおさら、頭に来ました。

「もう、お金を上げるから

来るな」という事かと。それに、

なぜか帰り道は、涙があふれて

前が見えない程でした。

もう二と度と会えないのか。

と悲しくて涙が止まらない

状態で、バイクで夜道を

帰りました。

そしてさらに、世間に対して

も反抗が始まるのです。

 

次回につづく


人生の転機 1回目

2021年01月05日 06時00分00秒 | 日記

雄一郎の半生

 

結局、仕事をやめることになってしまい、

暫く、家でぶらぶらしていました。

しかし、家と言っても、ここは、

ラブホです。そして、母は毎週のように

付き合っていた男が、飲みに来ています。

それだけではありません。その男の

地元からも、男たちが複数のグループで

時々、飲みに来ていました。

私は、こんな家にいるのがいやで

たまらなかった。

そして、I君と遊びに行きました。

パチンコ、喫茶店、ナンパなど

楽しい日々でしたが、遊び人にも

目を付けられていました。

そして、同じ年のK君に会いました。

このKくんは、腕にぼたんの入れ墨が

ありましたが、私は、

「何、このバラの入れ墨は」とか

言って笑っていました。

この頃は、ディスコブームで

あちこちに、踊れる店が

オープンしていました。

そんな店にも、出入りして

遊んでいました。

 

次回につづく