気温が上がり、春の陽気が続いております。日照時間も増え、これから野球のシーズンですね。新しいことに挑戦するのも最適な時期となっています。
さて、今回は急きょテーマを変更しました。
以前のブログで、添加物について投稿するとお話ししましたが、最近のトレンドとして、「花粉症」、「マスク緩和」があります。
花粉症は、花がムズムズしたり、目がかゆくなったりと、様々な症状が出ます。発達障がいの方で、言葉を発することができない人は、常に大声を出したり、人を叩いたりすることで、「辛い」という表現をします。
鼻が真っ赤になるまでこすり、我慢している人もいます。
花粉症対策で一般的なのは、薬の服用です。
しかし、これは一時的な解決にすぎません。
今回は、これらと「食」を掛け合わせ、お話をしていきたいと思います。
1.免疫力の低下
2.花粉症対策
1.免疫力の低下
新型コロナ対策により、マスクをつけることが当たり前のようになっています。最近では感染も落ち着き、国も「マスク緩和」の推奨を発表しました。
しかし、マスクを着けている人はまだまだ多く、完全に外せるようになるのに、時間がかかると思われます。
日本人の国民性で、皆が右に行けば右に行くというような同調性があるためだと考えられます。
さて、ここで一つ「マスク着用」によって、懸念されていることがあります。それは、免疫力の低下です。忠実にマスク着用を守っていた方だと、約3年間マスク生活をしていたことになります。
消毒も同様のことがいえます。
この間に、体内ではどのようなことが起こっていたかというと、菌やウイルスの侵入量が減り身体が闘う頻度が減ったことです。
これにより、身体の中の免疫細胞がなまっています。防御力が低下しているため、以前までは防御できていた菌やウイルスでも対応が遅れ、体調を崩しやすくなっています。
毎日野球の練習をしていた人が、引退してやらなくなり、1年ぶりに急に全力投球をすることで、肩を痛めてしまうようなものです。
ある程度、菌やウイルスにさらし、ストレスを与えてあげることで体内の防御機能がはたらき、耐性がつくのです。
特に、子どもの時期からこうした環境を与えてあげることで防御力の基礎ができるため、できるだけ菌やウイルスにさらしてあげたいですね。
マスクを外すことで、再び新型コロナの流行が懸念されるといった声を聞くこともありますが、そもそも感染しない身体を作ることが大事なのです。
今年は、花粉の飛ぶ量が例年以上になると予測されており、新規花粉症者が増えると言われていますが、マスク生活によって免疫も落ちているため、花粉症患者は増えることはほぼ確実だと言えます。
とはいえ、花粉症が辛い方にとって、マスクを外すことは困難だと思います。では、どう対策をすればよいのでしょうか。
♢もともとは、住宅材料として植林されたスギ
2.花粉症対策
花粉症の方に、聞くと市販の薬よりも、耳鼻科で処方される薬の方がはるかに効きがいい、と口をそろえて言われます。
薬に頼るのも一つの手段でしょう。しかも、花粉症は季節症状のため、時期が過ぎれば終わるものであり、何とか薬の服用で乗り越えられると思います。
しかし、薬はその場しのぎにすぎません。結局毎年、花粉症に悩まされることは続きます。
発達障がいの方の情緒不安定の際にも、薬でコントロールしますが、これも症状を一時的に押さえつけているだけです。
つまり、根本的な解決には至っていないのです。むしろ薬は副作用もあるため、考慮する必要もあります。
そこで、可能性のあるものが「食の改善」です!
情報はいくつかありますが、今回は小麦と牛乳についてお話していきます
2.1.小麦
小麦製品の代表といえば、パンです。他にもめん類や揚げ物、お菓子にも使用されています。私たちが必ずと言ってよいほど口にするものに含まれています。
特にパンは、甘味料や様々な添加物も含まれており、急激な血糖値の上昇も招くため、注意する必要があります。
では、小麦がどうしてリスクになるのでしょうか。
小麦は古代から食べられていますが、現在の小麦は品種改良を重ねたものです。食感をよくするために、グルテン量が多くなっています。
品種改良を重ねた結果、本来の形の小麦ではなくなり、人の消化酵素で消化しにくいものとなり、腸内に残ってしまうのです。
グルテンは、小麦に含まれるたんぱく質です。アレルギーは食品のたんぱく質に反応して起こります。
さらに、残ったグルテンが体内で「異物」とみなされ、それを攻撃する「抗体」がつくられてしまいます。その抗体が、誤って身体の組織を攻撃してしまうことでアレルギー症状、発達障がいを引き起こす原因となるのです。
2.2.牛乳
牛乳は、小学校の給食でも出されるほど、身体づくりに重宝されている食品です。子どものカルシウム摂取を補ううえで、欠かせないものになっています。
そのほかにも、コップ1杯で卵1個分のタンパク質も含まれています。ビタミンやミネラルも豊富に含まれており、優秀な食品です。
♢コップ1杯の牛乳に含まれるビタミン、ミネラル
私自身も身長を伸ばしたり、骨を強くするために牛乳を飲むことを強く勧められた記憶があります。
なので、もっと牛乳を飲んで花粉症を対策しましょう、と言いたいところなのですが、その反対なのです。
実は、牛乳も小麦同様、人の消化酵素で消化されにくい食品なのです。
その大きな原因が、カゼインという牛乳に含まれるたんぱく質です。
もともとは、生の牛乳を飲んでおり、薬としても使われていました。
それが、大量生産をする際に安全面を考慮し、高温で加熱殺菌の加工をするようになりました。
加熱をすることで、牛乳のたんぱく質が形を変え、ビタミンやミネラル、乳酸菌も失われます。もともと、牛乳には乳酸菌が入っているのです。
もともと牛乳のたんぱく質は人の消化酵素で消化されにくいですが、加熱処理することで、より消化されにくくなります。
さらに、見た目をよくするために加工もされており、その過程でトランス脂肪酸やアレルギーの原因となる物質も形成されます。
実は、スーパーに並んでいる牛乳も立派な加工食品なのです。
冒頭で、牛乳は学校給食のカルシウム不足を補うのに欠かせないものであるとお話ししましたが、実はその逆で、カルシウムの吸収を阻害してしまうのです。
カルシウムとマグネシウムという2つのミネラル成分があるのですが、この2つの成分量の差が大きすぎると、かえってカルシウムが体内で使われなくなってしまうのです。
よって、学校給食で摂取するカルシウムは、計算上よりも少ない量しか体内に吸収されていないのです。
さらに、難消化性のカゼインにより、身体の各部位に炎症を引き起こす原因にもなります。
ちなみに、ヨーグルトはどうかと疑問を持たれるかもしれません。
ヨーグルトは、乳酸菌も含まれており、腸活にもいいとされています。
しかし、牛乳(生乳)を原料としています。カゼインは耐熱性があり、加熱してもタンパク質の構造がそれほど変わりません。
よって、ヨーグルトにも多くのカゼインが含まれており、アレルギーや発達障がいの対策としては、なるべく控えた方がいいでしょう。
2.2.3.対策方法
今回は、小麦と牛乳についてお話ししました。特に、小麦はほとんどの食品に含まれているため、全くとらないようにすることは困難だと思います。
例えば、毎日朝食でパンを食べているようであれば、お米の日を増やすことも一つです。
事実、私のお客さんでもこのようなうれしい報告が来ています。
食べるものを変えることで、身体も変わる可能性があるのです。
学校給食の牛乳は難しいと思います。
残すと先生に怒られたり、食品ロスにもつながるため、残した方がいい、とも言い切れないからです。
自宅で飲んでいるようであれば、控えるようにするなど、安全に無理なく食生活を変えていければと思います。
食生活を改善し、少しでもアレルギー体質が改善すればと思います。また、食生活が予防にもつながるため、取り組んでいる方は引き続き継続していただければと思います。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!