農薬の使用は、今や当たり前になっています。
スーパーの野菜もほとんどの野菜が農薬を使って作られていますし、
慣行農業のシェア率も99%と、私たちの食はほとんどが農薬のおかげで成り立っています。
しかし、最近は子どもの発達障がいの増加や環境問題が取り上げられることが多く、
食の見直しも進んでいます。
今回は、農薬に焦点を当て、食と農薬のすべてをお話しします。
今後、農薬について考えるきっかけになればと思います。
1.農薬がもたらす恩恵
2.農薬の落とし穴
3.農薬とどう付き合っていく?(行動変容)
4.まとめ
1.農薬がもたらす恩恵
上記の通り、農薬は人口の増加をまかなう上で、大きな恩恵をもたらしてくれました。
そんな、農薬の役割についてまとめました。
1.1.病害虫や雑草を減らす
農作物を作るうえで、もっとも厄介なのは作物の病気と雑草です。
病気にかかった農作物は市場では売れませんし、除草作業は農作業の中でも、かなり重労働になります。
多くの人で行えば、短時間で済みますが、そこには人件費もかかってきます。
自然が相手の農業のため、毎年安定した収穫量が保証されているわけではありません。
できるだけ、経費も削減する必要があります。
それらを踏まえ、農薬は農家さんを大きく救ってくれています。
病害虫の発生を抑えることは、不良品を減らすことができ、
除草剤は農作業の時間を大幅に短縮し、その分ほかの作業に回すことができます。
体への負担も軽減します。
農家の高齢化が進む中、このような農薬の効果は、重宝される部分でもあります。
1.2.収益の安定化につながる
病害虫の発生を抑えることができれば、廃棄する作物も減少します。
また、虫食いがなくなることで、形が整い、消費者が手に取ってもらいやすくなります。
さらに、作業効率が上がるため、
広い面積で野菜を栽培でき、収益の安定化にもつながります。
多く収穫できれば、その分安く販売もできます。
家計の中で最も削りやすいのは食費です。
「野菜を毎日食べたい。でも物価が上がり続けているから、なるべく安く済ませたい。」
そんな消費者にとって、安い野菜はかなりありがたいです!
5年前ですが、「玉ねぎ中サイズ5個入りで100円」というのはかなり重宝していました。
2.農薬の落とし穴
これまで、私たちの食生活を支え続けてくれた農薬ですが、少なからずしわ寄せというものもあります。
特に、今回はネオニコチノイド系の農薬を中心にお話ししていきます。
2.1.野菜の栄養価が低下する
野菜のミネラルは、土から供給されています。(前回のミネラルの記事を参照)
農薬の使用により、農薬が土の中に溶け込みます。
土は元の状態に戻そうとするため、ミネラルが農薬の浄化に使われるのです。
ミネラルは、化学物質を分解するはたらきがあります。
よって、野菜の栄養価が下がり、ミネラル不足になりやすいのです。
栄養価が下がった野菜は、本来の味に比べ、薄くなります。
例えば、人参は本来とても甘い(種類にもよる)ですが、
一般的な人参は、調味料で味付けしないと食べることができません。
調味料が無添加ならいいのですが、ほとんどが化学調味料が使われています。
こうして添加物の摂取も増えているのです。
野菜本来の味を味わうためには、
農薬や肥料を減らしたほうが、おいしく味わうことができます。
自然栽培の野菜を食べて強く思います。
2.2.アレルギーの原因になることがある
農薬は、空気中にも飛散しています。花粉と同じで目では確認できませんが、毎日体内に取り入れています。
花粉症ほどではありませんが、
化学物質に敏感な方だと、農薬で肌が赤くなったり、咳が出ることがあります。
ちなみに、野菜を販売する際、「無農薬」という表記は禁止されています。「農薬不使用」と表記する必要があります。
空気中に農薬が飛散しており、少なからず農薬がついているためです。
ですから、「農薬不使用」の野菜を摂取する場合でも、
微量ですが、農薬がついているということです。
完全にはゼロにできないのです。
農家さんから教えてもらいました。
2.3.ネオニコチノイド農薬について
ここからは、他の農薬よりも強力なネオニコチノイドについてお話をしていきます。
将来の食糧問題にも絡んでくるといわれている、注目の農薬です。
ぜひ、知っておくといいかと思います。
2.3.1.ネオニコチノイド系農薬とは
主に、殺虫剤として使用されています。
特徴としては、分解されにくいということです。
多くの農薬は、1週間ほどで分解されます。
しかし、ネオニコチノイドは、長いもので2年もかけて分解されるのです。
つまり、野菜にネオニコチノイドを使用すれば、分解される前に摂取をすることになります。
こうした野菜を食べ続けることで、体内に蓄積していきます。
その結果、次の世代で新しい命に影響が出る恐れがあります。
実際、スーパーで売られている野菜がどの農薬が使用されているのかわかりません。
ネオニコチノイドのような特に危険な農薬もあることを加味して、野菜を選んでいただけたらと思います。
2.3.2.生態系に影響を与える
ネオニコチノイドは、水に溶けやすく、水と一緒に植物の内部に浸透します。
そして、近年ある生き物の大量死が問題となっています。
この生物は、受粉の手助けをしてくれます。
野菜などの植物は、受粉をすることで、次の世代へ命をつなぐことができます。
私たちはミツバチさんによって野菜や果物を食べることができているのです。
その受粉において、ネオニコチノイド農薬がミツバチに吸収され、大量死につながっているのです。
もし、ミツバチがいなくなれば、いくら農薬で効率よく生産できても、今のように大量に生産することが難しくなるでしょう。
その結果、食料の奪い合いが起きる可能性があります。
そうなれば、物価はもっと上がります。
安くすることができている食費も今後、抑えることが難しくなる可能性があります。
もっと自然界にも目を向け、自然と共生をするということも考える必要があるのではないでしょうか。
3.農薬とどう付き合っていく?
農薬を完全になくすことは難しいですが、うまく付き合っていく方法を紹介していきます。
3.1.農薬の洗浄
農薬は基本的に、1週間経つか、水で洗えば落とせます。
ただし、よりしっかりと落としたい場合は、食器用洗剤を使用します。
深いボールに水を入れ、食器用洗剤を1滴ほど加えて、野菜を洗うことで、野菜の色が変わります。
♦農薬を落とす前
♦農薬を落とした後
農薬を落とすことにより、色が濃くなり、水をはじかなくなります!
※ただし、ネオニコチノイドは洗い流せません。
注意点としては、洗剤をよく洗い流すことです。
洗いすぎると、ミネラルやビタミンが流れてしまう可能性がありますが、洗剤をきれいに洗うことのほうが大事です。
特に女性の場合、子宮内に洗剤がたまり、赤ちゃんにも影響を与えるリスクが高まるため、気を付けましょう。
3.2.農薬不使用の野菜を選ぶ
先述の通り、ネオニコチノイドは洗い流すことができません。
ネオニコチノイドの摂取を避けたいのであれば、農薬を使用していない野菜を摂取するようにしましょう!
〇農薬不使用の野菜を扱っている愛知県のスーパー
・スーパーやまのぶ(豊田市)
・旬楽膳(日進市、名古屋市、一宮市)
・アザブオーガニック(名古屋市)
※もし、愛知県内で農薬不使用の野菜を扱っているスーパーの関係者様いましたら、遠慮なく申し出ていただければと思います!
〇食材にこだわっている飲食店
インスタグラムに投稿しています。最後に張り付けています。
参考にしてみてください!
4.まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
今回は農薬の中でも特に、ネオニコチノイド農薬をメインに取り上げました。
ただ、実際にどの農薬が使われているのかわかりません。
また、ミツバチは直接関係ないと思われがちですが、
私たちが食料を食べられるための縁の下の力持ちになってくれているという認識をもっていただけるだけで幸いです。
今回の記事を読んで、農薬をなるべく避けたいと思った方は、ぜひ記載したスーパーに行ってみてください。
他にもあると思うので、私自身ももっと広げていこうと思います。
インスタグラムもやっています!
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最近は、イベントをさせていただくことも出てきました。感謝です!
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