碧光老師の着想学

着想学:主に着眼点+想定力から取っています
老害発生の原理 を書いています

老害発生の原理 第壱章16話 「何故管理能力がない&or働かない人が出世するのか 6」

2021-04-20 07:07:07 | 哲学・思想

老害発生の原理 第壱章《何故、無能な管理職や経営者が日本には溢れかえっているのか?》

【パターン 伍 理系文系的な要素】

そもそも理系型の思考の人は文系型の思考の人とは考え方が違うのです

一応、以前に傾向を書いている記事も何個か読みましたが読んだ記事の範囲では触れられていない点を追加すると(例外は居るでしょうが)

文系の方は徒党を組みます

何故なら“影響力がすべて”みたいな思考を持っていて、状況から学ぶとか状況に対応して案を考えるとか論理的思考を持たないからです

私の考えでは最も経営者向きではない思考しか持ち合わせておらず民主主義の悪い一面である数の暴力みたいな点を至上主義としています

(様々な政治形態で最終的に民主主義が一番良い事は間違いないです)

なので、徒党を組んだ文系型の人達は、方針の良し悪しよりも

  • 味方勢力の拡充(派閥ですね)に力を入れる
  • 無駄な役職を増やしてでも賛同者を増やす
  • 仲間となった人達(洗脳されたのかな)以外の発言権を持たない人達や反対勢力となりそうな人達が正しい意見を言っても頑張って潰します

意見的な正論が出始める事自体を恐れて集団保身に走るからです

逆に理系は理論(状況分析などによる方針)が正しければ、多少気に入らない相手でも代替え案が浮かばなければ、おとなしく言う事を聞きます

(言い方が良くないかもしれませんが優秀な支配者の言う方針なら従うのです)

(まぁ研究自体にしか興味なかったりする人も多いですが・・・)

こういった思考の違いにより、本来は正しく状況分析が出来る経営者に向いている筈の理系思考を持つ人は経営陣から排除されて行きます

逆に徒党を組む事しか出来ない分析能力等に劣る文系人間の経営者陣が出来上がるのです

(最大の問題は元から理系は少ないって事に加え、話が通じない人達や状況が見えていない人達に詳細まで一々説明する努力が嫌いって点ですけどね ⇒ 私も一緒です)

そもそも理系の人達は理系の人同士(専門の話なら尚更)の会話内に専門用語が入ったりする事が多々あります(お互い解るから問題ないのです)これも文系人間には嫌われますね

先日、長年の友人からの相談話だと製品の精度を計測する機械を買う話で、

理系側(製作者)の説明不足と文系側(経営者)の勉強不足を例え話で説明したらどうですかねって話を提案しましたが

状況に対して必要な物の事を学習しない経営者(文系)と何故こんな事も解らない的な従業員(理系)の構図は典型的ではないでしょうか

(経営者なのだから使っている機械の事くらい勉強するのが正しいと私も思います)

(そもそも自社の基本知識も知らないで何を経営しているのでしょうか)


老害発生の原理 第壱章15話 「何故管理能力がない&or働かない人が出世するのか 5」

2021-04-19 07:07:07 | 哲学・思想

老害発生の原理 第壱章《何故、無能な管理職や経営者が日本には溢れかえっているのか?》

【パターン 肆 勤勉な人と怠け者の要素】

色々な人を眺めていますと怠け者ほど勤勉な人を妬むのです

怠け者たちの視点とか傾向を見ていると:勤勉な人の出した人の結果ダケを見て妬む⇒努力している点とか実際に自分が動いていない(働いていない)とかの視点では見ていないのです

同じ職場を見ていても能力が低い人ほど普通にサボる姿を目にすることが多いです

(本当に不思議な位に動かない&働かないのですよ)

逆に能力が高い人ほど地味に良く動いたり先の事を考えて調べものとかを合間にやっていたりします(ヤル気なんて関係ないと断言します)

要は事前に想定できる範囲みたいな物が全く違うのでしょう

(成長過程や育った環境によるものもあると推測)

 

偏見かもしれませんが、ダイエットを例にします

ダイエットが続かない = 知る限りでは大概、怠け者

・結論から言えば摂取したカロリーは消費しないと瘦せる事は無い

・食べない = 消費する為の筋力の低下 = さらに痩せにくい体になる

 (何を読んでも基本的には、この原則に戻る)

体型を高齢でも維持 = 知っている範囲では、割と勤勉で動く事が苦にならない

・普段から動いているから太らない

・ちゃんと食べているから筋力量もしっかりついているので太りにくい

・動ける体型と動ける筋力があるので、動く事が苦にならない

そしてダイエットが出来ない人を例に見ているとダイエット出来ない人はスタイルの良い人に対し憧れ半分位で無意味に妬みますよね

妬んでいる暇があれば運動しましょう

向き不向きはあったとしても運動しない(働かない&努力しない)のが悪いと何故気が付かないのでしょう

(何事も努力の方向性は考えないとダメです ⇒ 妬む努力は努力と言わない)

これを仕事に置き換えましょう

仕事の能力が高い = 本人の意識は関係なく周りから見ると勤勉で動く事が苦にならない

・普段から勤勉に働いているから実績が出る

・勤勉に働いているから知識量や能力もしっかりついているのでなんでもこなせる

・働くための能力と知識があるので、働く事が苦にならない

殆ど一緒です

仕事版を逆にしてみると

仕事の能力が低い = 本人の意識は関係なく周りから見ると怠惰で動く事が苦痛に見える

・普段から働かないから実績が出ない

・怠惰で働かないから知識量や能力も身につかないので何も出来ない

・働くための能力と知識が身についてないので、働く事が実際に苦痛

こんな感じですかね

これに自分で働くのが苦痛な人が人を使う側になったのが老害です


老害発生の原理 第壱章14話 「何故管理能力がない&or働かない人が出世するのか 4」

2021-04-18 07:07:07 | 哲学・思想

老害発生の原理 第壱章《何故、無能な管理職や経営者が日本には溢れかえっているのか?》

【パターン 参 日本的なチーム的な考え方による要素】

まず、海外のジョブ的な要素と対照的に日本的なチームプレイ的な考え方に対して私は大変な嫌悪感があります

何故ならチームプレイ的な考え方の下では優秀な部下を持った無能な上司は、優秀な部下の出した実績をチームリーダーとして出した

〈自分の部署の成績〉=〈自分の成績〉

として周りに吹聴したりできる上に会社から実際の実績評価上も自分の実績として評価されるのが日本的な評価基準だからです

 

まぁ凄く悪く言うと無能力管理者グループが存在する会社で優秀な人が、その無能グループ(グループ内の人は自分達を無能集団のグループとは思っていないと思います)の配下(部下になった人達)を適当に昇格降格させながら潰れるまで使いまわす

って感じの人事異動が出来てしまう&実際に散見します

上記だけだと解り難いでしょうから

一応、例として・・・

 

① 前みたいに優秀な新人Aが入社しました⇒無能上司Cの配下になりました

  (Cの設定は前と一緒で出世欲だけある無能とします)

② Cのグループの中でAが実績的に社内で1位を取ったとしますね

  (例だからトップの方がインパクトあるので1位にしただけです)

③ Aも評価されますが、Cもグループ評価されます

 よって二名とも昇格します

 (ここまでは本質的には良くないですが、まぁ良いとしましょう)

④ Cも出世しましたが、CとしてはAが今後の出世のライバルになる危機感が生じます

 (Aの出した成績で出世したという意識は皆無になっているか本気で自分の指示によりAが成績を出したと考えていると推測or仮定します)

⑤ Cの横繋がりがある無能グループ所属Dの部下としてAを移動させます
 (Cの配下のままだと表面上は、自分で昇格させたのに降格するような状態になってしまうからですね)

⑥ DがAに対して嫌がらせをしたりします

 (長時間労働や仕事量や予算の不平等の無理難題等なんでも良いです)

⑦ AがDの要望に応える限界を迎えたり予算等が未達成だったりします

 (まぁ最初から無理だとDが解ってやっているので当然ですがね)

⑧ DがAに難癖付けて降格します(人事系も基本的にはCのグループで同類です)

この後、更にAはCやDの無能グループ所属のEの部下へと飛ばされます

 (EはDと表向きは仲良くは無いという設定がついているかもしれないです)

AがCやDを役職で超えようと以前に増して頑張って成績を出したとします

 こんな感じで上司役を入れ替えて繰り返しますと無能グループだけが出世して優秀なAのタイプが実績だけは出しているのに出世出来ない構図が出来上がります

Cの所属する無能グループの怖さが解りますかね
(ブラック企業は、もっと直で実力や実績に関係なく虐めたりします)
考え方の根本は詐欺グループとかと大差なく要は実績(お金)を出す為の駒なのですよ

同じ人間としてさえ、こういった連中は見ていないのです

逆にこういった状況でAより出世する&or、Cのグループに新しく入るのは何も考えていない【THE YES MAN】なのです

何故なら成績は全く出さないけれど言われた通りにだけ動くので謀反される様な危機感を抱かずに済むので無能同士安心出来るからです

何処かの記事に(会社が人材募集した内容)に怖い事も書かれていて、

“我々に一番必要な社員は壊れず云う事をやる人材だ”

だそうです

これって人材じゃなくてロボットですよね

質の悪い新興宗教みたいで気分悪いですが書いた会社名は、流石に怖くて書けませんが大手日本企業です

(書いた人は多分、タフな人募集みたいに考えて書いたのかもしれませんが、完全にブラック企業が欲しがる人材以外の何物でもない)


老害発生の原理 第壱章13話 「何故管理能力がない&or働かない人が出世するのか 3」

2021-04-17 07:07:07 | 哲学・思想

老害発生の原理 第壱章《何故、無能な管理職や経営者が日本には溢れかえっているのか?》

【パターン 弐 マラソン要素によるもの】

よく出世とかを競争にたとえられているので、ここは説明を大雑把に単純にする為、マラソンみたいに考えましょう(今は出世とかに関係ないタイプも増えてきていて何よりです⇒そうでないとジョブ的な考え方にならないのです)

 

普通のマラソンと違い年齢によるハンデが最初からあることは、ほぼ毎年入社する人が居ることで解りますよね?

① 仮にですが毎年同じ人数がスタートラインに並びます

  (日本的な年功序列と出世と老害発生に主眼を置いているので、飛び越し禁止の為、特別なカリスマとか特殊な項目は無いと仮定します)

② 用意ドンで走り出したとします

  多少の足の速さの差があるとしても道幅いっぱいに広がった前走者にどんどん追いつきます

  (会社の規模と役職者の椅子の数は大きくは増えないことが前提です)

③ 同じ状態で数年が経過すると誰が考えても飽和していきます

  (創業時の経営陣が残ったままの状態です)

④ この辺りで、新規に起業出来るだけの能力を持った人物

  (経営能力が高いと仮定します)が割と優秀な側近とかと一緒に退職します

⑤ 空いた枠に④で抜けた人達に劣る人たちが座ります

 (この過程で、能力に関係ない役職者の誕生により年功序列に嫌気がさしたりして資金や独立する手立てが無くても若く自分の能力に自信がある人は他の会社で高い評価を夢見て辞めたりします)当然ながら悪循環は促進します

⑥ ①~⑤が繰り返され、初代の経営者・創業者が年齢等で居なくなります

 (よって最後に残っている歯止め的な要素が利かなくなります)

こうして世代交代を短期間、繰り返すだけで心理的な要素をある程度は排除しても長年続く会社の上層部は本人が自覚出来ていないだけで経営能力のない老害たちが残る事になるのです


老害発生の原理 第壱章12話 「何故管理能力がない&or働かない人が出世するのか 2」

2021-04-16 07:07:07 | 哲学・思想

老害発生の原理 第壱章《何故、無能な管理職や経営者が日本には溢れかえっているのか?》

【パターン 壱 大雑把な心理的な要素によるもの】後編

前編の続きとなります

次の段階では、話が合う仲間内で(いわゆる派閥ですよね)役職を独占する内部闘争に力を入れる事に熱中する(完全に能力とか経営とかを考えたりする水準ではないのは明白ですね)

最終的に話が合う人だけで飲み会を開いて人事配置を決めるとかになる

こうして初代の経営者が居なくなった途端に傾く(よくある話でしょう)

初代の経営者も大概は手伝ってくれる人を(最初は一人ですからね)探して初期段階を手伝ってくれた人を(特に日本人は義理堅いので)重用します

実際の経営能力は不明でも大きくなるに従って最初の理想からは離れるのです

(私の考えでは初代の引退と一緒に初代世代は、まとめて引退すべきなのですよ)

こうして殆どの会社は(初代がいる間は別かもしれませんが)会社設立から年数を経るに従い管理能力とかマネジメント能力を持たない役職者が大半を占める組織となってゆくのです

(特に顕著なのは、仕事に対する契約ではない年功序列型と初代から家族経営の延長で親戚が管理者とかやっている会社 ⇒ いわゆる設立が同族会社ですね)

同族会社系も基本は管理能力が無いけど取り敢えず人が居ないので同族を管理職的な役職に就けているし優秀な方が入社しても親戚を降格したりする事は絶対にないので、日本的な会社の劣化は非常に早いです

新入社員が一番就職先に選んではいけない会社の場合が多いですので内情をしっかり知ってからにすべきでしょう