森林の日(5月20日 記念日)
岐阜県美並村など、村名の頭に「美」の字がつく村10村で結成した「美し村(うましさと)連邦」が制定。「森林の日」の「森林」は「もり」と読む。
日付の5月は「森林」の中に「木」が5つ入っていることから、20日は「森林」の総画数が20画であることから。
「美し村連邦」について
1989年(平成元年)、村名の頭に「美」がつく全国10村が「全国美しい村サミット」を開いて交流を深め、1999年(平成11年)に「美し村連邦」を発足させた。10村は毎年、持ち回りで会議を開き、豊かな自然の保護や過疎、高齢化対策をテーマに活動を行っていた。
その10村は、岐阜県美並村、茨城県美和村、茨城県美浦村、長野県美麻村、三重県美里村、三重県美杉村、和歌山県美山村、岡山県美甘村、徳島県美郷村、愛媛県美川村である。
しかし、平成の大合併により、茨城県美浦村以外の9村が消滅することから、2003年(平成15年)10月3日に茨城県美和村で最後の会議が開かれ、「美し村連邦」は解散している。ちなみに現在、茨城県内にある村は、美浦村と東海村の2村のみである。
森林とその機能について
国土面積に占める森林面積の割合を「森林率」というが、日本の森林率は約66%で、国土の約3分の2が森林である。日本の国土面積は約3,779万ヘクタールで、森林面積は約2,500万ヘクタールである。フィンランドやスウェーデンのように世界有数の森林国といえる。世界の森林率は約30%で、森林面積は40億ヘクタールである。
森林には、渇水や洪水を緩和し、川の流量を安定させる水源かん養機能や土砂崩れの防止機能、雨水の浄化機能などがある。また、温室効果ガスである二酸化炭素を吸収・貯蔵するため地球温暖化の防止機能もある。そのため、これから未来に向けて森林を守っていく必要がある。
日本では、法律や森林を守る制度などによって、「森林の木を伐ったら苗木を植え、育て、再び森林にする」ことになっている。そのため、日本の森林面積は過去40年間減ることはなく、横ばいである。良い森林を造るためには植樹、下刈り、間伐などの手入れや管理が重要である。しかし、山の手入れや管理をする人は、年々高齢化しているため、その担い手の減少が懸念されている。