満男がサラリーマン!?靴会社の営業とはね、どうみたって営業肌じゃないのにねえ。
今回のマドンナ、典子役にはかたせ梨乃。倦怠期を迎えた夫との関係にストレスを抱え、年一度自分へのご褒美として、趣味の写真旅行に出かけた先で寅さんと出会います。琵琶湖って、こんなにきれいだっけ?
典子が手首を脱臼し、柔道整復師に繋いでもらいます。寅さんが通りがかりの釣り人に「骨つぎ呼んで来い」と叫ぶのですが、
骨つぎ?なんか懐かしい言葉です。現代では死語ですよね。
寅さん、マドンナ典子といい感じになるのですが、デイトの直前、迎えに登場した夫の存在の大きさに現実へと引き戻され、丁寧に別れを告げお見送りします。
これはもう仕方ないですよね。
一方、満男は長浜に住む大学の先輩に呼び出され、牧瀬里穂演じる妹菜穂と遭遇。はじめのうちはぎくしゃくしていましたが、だんだん良いムードに。しかし、満男も寅さんに負けず惚れっぽいですね。
長浜のそのお宅、まるで時代劇に出て来るような趣のある日本家屋。ワクワクするような間取りや調度品が飾ってありますが、広くて部屋数多く段差もあるから住みにくいだろうなあと思ってしまいました。
牧瀬里穂、かなりの美少女。赤のタータンチェック柄のジャンバースカートを着こなしていて目を引いた。あのあでやかさには普通負けてしまいますが、さすが。
マドンナ典子が寅さんの実家に挨拶に来て、その後入れ違いで現れた寅さんは居ても立ってもいられなくなり、満男の運転で鎌倉の典子宅を探しに。
声をかけたくてもじっと我慢し、車の中から幸せそうに暮らす典子の姿を目を細めながら見守る寅さん。こんなシーンにはたまらなく胸をえぐられます、
満男の恋は失恋かと思えば、何となく続きが予想される終わり方。
今回の寅さんは、病がかなり進行した時期に撮影されたと聞きます。
寅さん、身を削って役者魂を発揮してくれていたのですね。
いよいよ次回48作で、リアル寅さんもラストとなりました。
既に泣けるわ。