10月4日発売予定の本。
内容紹介
そこは──百花繚乱、色とりどりの花が咲き乱れる緑の王国だった。
住宅街にひっそりと、隠れ家のようにあるカフェ。その庭はまるで「秘密の花園」のよう。
慕っていた兄の婚約にショックを受けた高校1年の滝川英美里は、
思い悩むあまり道端で気分が悪くなり、同級生の伊庭健に助けられる。
兄の店だと連れてこられたのは、隠れ家のようなガーデンカフェ。
その美しい庭に魅せられ、英美里は優しく微笑んで迎えてくれた美青年の店主咲良に、
誰にも言えない悩みを打ち明ける(第1話 キョウチクトウの誘惑)。
美しい庭の花とあふれる香り、甘いお菓子で訪問客を癒す、花カフェをめぐる目にも心にもやさしい物語。
感想
色とりどりの花と緑に囲まれた庭が目の前に現れたような素敵な作品。
甘い香りも漂ってきます。「秘密の花園」のあるカフェに行ってみたい。
咲良の孤独や寂しさが描かれた「花冷えの日」は読みながら心がシンとしました。
咲良が花園の精に連れて行かれる・・。
あとがきで安東あやさんが、「癒やしと救い」がテーマと説明されていますが、その通りだと思います。
他の作品も読んでみたいと思える作家さんに出会えました。
webastaに掲載予定の花のドリンクとスィーツの写真も楽しみ。
第3話の「レンゲソウの窮地」がよかった。