今回の記事の内容は、タイトルどおり“閑話休題!?”である。
このところpomedasのタイトルに“”○○だより”、“○○紀行”、“○○街道(路)”を多用している。
○○には“金沢”、“関東”、“秩父”等一般的な地域名を用いている場合と“北國”、“武州”等日常で一般的に使われない地域名を用いている場合がある。
全国的には“北國”等一般的に使われない地域名も金沢では新聞、銀行等の名称に使われ、日常的に受け入れられている。
日本の北に位置する北海道出身の自分自身が北陸地方を北國と呼ぶことについて違和感を持っていたが、都からの地理的条件により北陸地方は北国となることを理解することができたのは金沢に住んでからのことである。
また、“北陸道”、“北國街道”等道路の名称についてもその名前の地域に向かう道として漠然と受け入れている。
そこで従来から使われている地域名を整理することにした。
北國は、北陸道の諸国を表す表現である。
北陸道は、律令制で定められた地方行政区画であり、五畿七道の一つである。
畿内から北方の本州日本海側の中部の若狭(福井県南部)、越前(福井県北部)、加賀(石川県南部)、能登(石川県能登半島)、越中(富山県)、越後(新潟県本州部分)、佐渡(新潟県佐渡島)の7国を総めた行政区画である。明治以後では「北陸四県」と呼ばれる地方である。
五畿七道とは次の令制国*1を示している。
□五畿(畿内(都や皇居に近い地域を指す呼称))
山城
大和
河内
和泉
摂津
□七道
東海道;伊賀、伊勢、志摩、尾張、三河、遠江、駿河、伊豆、甲斐、相模、武蔵、安房、上総、下総、常陸
東山道;近江、美濃、飛騨、信濃、上野、下野、陸奥、出羽
北陸道;若狭、越前、能登、越中、越後、佐渡
山陰道;丹波、丹後、但馬、因幡、伯耆、出雲、石見、隠岐
山陽道;播磨、美作、備前、備中、備後、安芸、周防、長門
南海道;紀伊、淡路、阿波、伊予、土佐
西海道;豊前、豊後、筑前、筑後、肥前、肥後、日向、大隈、薩摩、壱岐、対馬、琉球
北海道*2:渡島、後志、胆振、石狩、天塩、北見、日高、十勝、釧路、根室、千島
*1令制国(りょうせいこく):律令制に基づいて設置された日本の地方行政区分。奈良時代~明治初期までの日本の地理的区分の基本単位。律令国(りつりょうこく)ともいう。
*2北海道:明治維新以後に設置
また、畿内から北に伸びて日本海側中部を結ぶ路線の呼称であり、「越路」、「北国街道」、「北国路」、「北陸街道」とも呼ばれた。
北國街道を北陸道と分けて考える(北陸道までの路線)と次の区間となる。
□[中山道]信濃追分~小諸~上田~長野~高田~直江津[北陸道]
□[中山道]彦根(鳥居本)~米原~長浜~木之本~栃ノ木峠[北陸道]
なお、五街道は、江戸時代の江戸・日本橋を起点とする五つの陸上交通路のことであり、一里ごとに一里塚を、一定間隔ごとに宿場が設置された街道である。
東海道(現在の国道1号)
中山道(中仙道)
甲州街道(現在の国道20号)
奥州街道
日光街道
ポメラニアン・ゴロの生誕地は、兵庫県加西市であり、この地域は播磨(播州)と呼ばれている。
播磨国は、兵庫県南西部にあたり、神戸市の西部(垂水区、西区、北区一部、須磨区一部)を含んでいる。
神戸市の東部(長田区、兵庫区、中央区、灘区、東灘区、須磨区のほぼ全域、北区のほぼ全域)は摂津国となる。
寅さん流に言うと「お控えなすって、手前生国と発しますは播州です!」。生れも育ち(神戸市垂水区)も播州となる。
最近、道州制が議論されているが、前述の律令制に基づく国の区分になるのであろうか。
2009年11月23日
ポメラニアン・ゴロのホームページ
↓
pomeranian goro's room
このところpomedasのタイトルに“”○○だより”、“○○紀行”、“○○街道(路)”を多用している。
○○には“金沢”、“関東”、“秩父”等一般的な地域名を用いている場合と“北國”、“武州”等日常で一般的に使われない地域名を用いている場合がある。
全国的には“北國”等一般的に使われない地域名も金沢では新聞、銀行等の名称に使われ、日常的に受け入れられている。
日本の北に位置する北海道出身の自分自身が北陸地方を北國と呼ぶことについて違和感を持っていたが、都からの地理的条件により北陸地方は北国となることを理解することができたのは金沢に住んでからのことである。
また、“北陸道”、“北國街道”等道路の名称についてもその名前の地域に向かう道として漠然と受け入れている。
そこで従来から使われている地域名を整理することにした。
北國は、北陸道の諸国を表す表現である。
北陸道は、律令制で定められた地方行政区画であり、五畿七道の一つである。
畿内から北方の本州日本海側の中部の若狭(福井県南部)、越前(福井県北部)、加賀(石川県南部)、能登(石川県能登半島)、越中(富山県)、越後(新潟県本州部分)、佐渡(新潟県佐渡島)の7国を総めた行政区画である。明治以後では「北陸四県」と呼ばれる地方である。
五畿七道とは次の令制国*1を示している。
□五畿(畿内(都や皇居に近い地域を指す呼称))
山城
大和
河内
和泉
摂津
□七道
東海道;伊賀、伊勢、志摩、尾張、三河、遠江、駿河、伊豆、甲斐、相模、武蔵、安房、上総、下総、常陸
東山道;近江、美濃、飛騨、信濃、上野、下野、陸奥、出羽
北陸道;若狭、越前、能登、越中、越後、佐渡
山陰道;丹波、丹後、但馬、因幡、伯耆、出雲、石見、隠岐
山陽道;播磨、美作、備前、備中、備後、安芸、周防、長門
南海道;紀伊、淡路、阿波、伊予、土佐
西海道;豊前、豊後、筑前、筑後、肥前、肥後、日向、大隈、薩摩、壱岐、対馬、琉球
北海道*2:渡島、後志、胆振、石狩、天塩、北見、日高、十勝、釧路、根室、千島
*1令制国(りょうせいこく):律令制に基づいて設置された日本の地方行政区分。奈良時代~明治初期までの日本の地理的区分の基本単位。律令国(りつりょうこく)ともいう。
*2北海道:明治維新以後に設置
また、畿内から北に伸びて日本海側中部を結ぶ路線の呼称であり、「越路」、「北国街道」、「北国路」、「北陸街道」とも呼ばれた。
北國街道を北陸道と分けて考える(北陸道までの路線)と次の区間となる。
□[中山道]信濃追分~小諸~上田~長野~高田~直江津[北陸道]
□[中山道]彦根(鳥居本)~米原~長浜~木之本~栃ノ木峠[北陸道]
なお、五街道は、江戸時代の江戸・日本橋を起点とする五つの陸上交通路のことであり、一里ごとに一里塚を、一定間隔ごとに宿場が設置された街道である。
東海道(現在の国道1号)
中山道(中仙道)
甲州街道(現在の国道20号)
奥州街道
日光街道
ポメラニアン・ゴロの生誕地は、兵庫県加西市であり、この地域は播磨(播州)と呼ばれている。
播磨国は、兵庫県南西部にあたり、神戸市の西部(垂水区、西区、北区一部、須磨区一部)を含んでいる。
神戸市の東部(長田区、兵庫区、中央区、灘区、東灘区、須磨区のほぼ全域、北区のほぼ全域)は摂津国となる。
寅さん流に言うと「お控えなすって、手前生国と発しますは播州です!」。生れも育ち(神戸市垂水区)も播州となる。
最近、道州制が議論されているが、前述の律令制に基づく国の区分になるのであろうか。
2009年11月23日
ポメラニアン・ゴロのホームページ
↓
pomeranian goro's room
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます