宇宙のちりになっても

宇宙関連の番組が大好き

そういう番組で
ブラックホールについて
触れられる時
出てくるのが
スイスのジュネーブ郊外と
フランスの国境を
またいで設置されている
大型ハドロン衝突型加速器

極小ブラックホールが
生成される可能性がある実験機

ホーキング博士曰く
極小のブラックホールは蒸発する

とのこと

でも
理論で安全でも
現実ではどうなるのだろ？

もし
極小のブラックホールが蒸発しないで
そのままスイスを飲み込み
地球も飲み込んだら

全てがリセットされるのかな？

私という
ささやかな存在でさえ

貴方の存在も

けれど
ブラックホールの出口にある
ホワイトホールから出て来た時
私は素粒子レベルで
バラバラになって出てくるのかな？

素粒子レベルで
バラバラになったら
また新しい私として結合するのかな？

それとも
私を作り上げてる素粒子達は
新しい惑星の一部分になるのかな？

それとも
宇宙の風に乗って
宇宙のちりとなって
素粒子達は漂うだけなのかな？

けれど
どんな形になっても
私は宇宙の一部だということに
変わりはない