自らの労働条件は自らの手で! 教え子を再び戦場に送るな!日教組・東京教組と共に闘おう!
NEWS 江戸川区教組
2024/8/28 No.2405 江戸川区教職員組合(江戸川区中央3-7-11-102江戸川区平和運動センター)
江戸川区中学校教科書が採択されました!
8月27日にグリーンパレスで開催された第16回教育委員会(定例会)で2025年度から中学校で使用される教科用図書が採択されました。
採択の結果をお知らせします。
・国語▶光村 ・書写▶光村 ・社会地理▶帝国書院 ・社会歴史▶教育出版 ・社会公民▶教育出版 ・地図▶帝国書院
・数学▶東京書籍 ・理科▶東京書籍 ・音楽一般▶教育出版 ・音楽器楽▶教育出版 ・美術▶日本文教出版
・保健体育▶大修館書店 ・技術家庭技術分野▶開隆堂 ・技術家庭家庭分野▶開隆堂 ・英語▶開隆堂 ・道徳▶教育出版
(出版社名略称)
被災地石川県を訪ねて ~2024夏の合宿in石川報告~
7月27日(土)から29日(月)、書記長を先頭に、区教組組合員、OB・OG、他区に異動された方たちやご家族など、総勢16名で被災地石川県を訪ねました。
1月1日に発生した能登半島地震以降7カ月、被災地の復旧がなかなか進まないのはなぜなのでしょう。
被災した子どもたちや教職員のご苦労はいかばかりだったでしょう。
このような問題意識をもって被災地を訪ねてみて、気づかされたこと、分かったことがたくさんありました。
◆1日目 午後、加賀市の平和工房 「江沼の郷」にて
珠洲・志賀原発などの学習会 加賀市
DVD「珠洲原発反対のたたかい、志賀原発の危険性、福島第一原発過酷事故後~」(「報道特集」2024.3.9TBS)を視聴した後、
「加賀9条の会」の佐藤さんと参加者が意見交流をしました。
地震後、志賀原発では変圧器からの大量の油漏れ、水位計の上昇、燃料プールの水漏れ、敷地内に多数の段差や沈下が発生。
敷地内の断層は活断層ではないかとの意見もあり、大変危険な状態だったそうです。
原発が稼働中であったら、大惨事になっていたのではないでしょうか。
「震源地の珠洲に原発の設置を中止させて本当によかった」と参加者から声が上がりました
また、道路が寸断され、通行止めになったため住民の避難計画は全く役に立ちませんでした。
「陸」がダメなら 「空から、海から」 の支援が必要でしたが政府の初動救助は余りに、遅すぎました。
「原発と人類は共存しない」ことをあらためて実感。夜の学習・交流会では、若い方たちの4本のレポートをもとに話し合いました。
◆2日目 被災地フィールドワーク
輪島朝市火災後
倒壊した家屋 輪島
地割れした輪島中学校庭
実際に被災地に入って、まず驚いたのは復旧の遅れです。加賀市から4時間かけて車で輪島市に向かいました。
補修されているとはいえ、道路は段差や陥没が多く、車酔いになった人も出るほどでした。
道端には、崖崩れや車の滑落を防ぐためのフレコンバックが至る所に並べられ、屋根にブルーシートをかけた家が多数見られました。
市内に入ると、輪島朝市火災跡、横倒しになった輪島塗老舗「五島屋」ビル、地面に押し潰された瓦屋根の家屋などが手つかずのままの状態でした。
輪島中の校庭には大規模な地割れが発生していました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々が一日も早く、日常の生活を取り戻すためにどうしたらよいかを考えていきたいと思いました。
夜の学習・交流会はOB・OGの方たちのレポートをもとに話し合いました。
◆3日目 奥能登支部との交流 金沢市教育会館会議室にて
石川県教組本部・奥能登支部と交流
石川県教組役員の方が奥能登支部4分会の組合員とwebで繋いでくださり、
質問に答えていただくなかで震災後の子ども達の様子や教職員のご苦労について語っていただきました。
○奥能登の教職員は自らも被災者でありながら、可能な人は1月4、5日から出勤し、学校の片づけや避難所開設の役割を担ってきた。
道路が寸断されて土砂崩れが起り、命の危険を感じる中を工具や板などを装備して何時間もかけて学校に行った。
家が倒壊し、仮設住宅から通う教職員もいる。
○集団避難は、ライフラインが寸断された地域で保護者が生活立て直しをするために有意義だったという面もあったが、
引率した教職員は2か月間交代なしで行きっ放しで、休日も上手に取れないなどの課題もあった。
○カウンセラーがいろいろなところから派遣される。
ありがたいが、学期末の忙しい時期に「授業せよ」 と指示されることもあり、現場では困惑もある。
子どもたちは現在のところ元気にしている。しかし、PTSDはいつ発生するかわからない。1年後、5年後、10年後かもしれない。
見守っていく。
○奥能登は、復旧にほど遠い。報道も減ってきた。発信しなければ忘れられる。
もっと知ってもらいたい。
○いろいろ聞いて。被災地を忘れないために、被災地のことを広めて。
一番心に残っているのは、最後の女性組合員の方たちの訴えです。
石川県教組委員長からも「被災地を忘れないために東京に帰ったら、子どもたちに、周りの人たちに見たこと聞いたことを広めて」と熱い要望がありました。
◆おわりに
初日に講演をお願いしていた珠洲原発の反対運動のリーダー円龍寺住職の塚本真如さんは、講演の数日前に仮設住宅入居が決まり、
輪島市に引っ越されて、急遽講演ができなくなりました。
地震から7カ月経って、やっとの仮設住宅への入居です。
いまだ仮設住宅にも入れず、車中泊している方がいるとも報道されています。
大阪万博では、184日間たったら廃棄する木造リングに344億円かけるといいます。
能登半島地震の仮設住宅建設費の予算は282億円。
被災者や過疎の被災地が置き去りにされている政治や経済のあり方にあらためて憤りを感じます。
被災地石川県を訪ねて、見たこと、聞いたこと、感じたことを子どもたちに、周りの同僚に語るところから始めていきたいと思います。
<今後の予定>
○憲法学習週間 8月26日(月)~30日(金)
*8月後半着予定WEEKLY憲法特集のご活用を!
○東京教組憲法学習会 8月31日(土)15時~17時 日本教育会館8F 807会議室
・講師 清水雅彦さん(日本体育大学教授)
○分会代表者会議 9月6日(金)18時~ タワーホール船堀405
○教育委員会 9月10日(火) 13時30分
9月24日(火) 13時30分
*15分前に4F教育推進課で傍聴受付を
○さようなら原発全国集会 9月16日(月・祝) 代々木公園B地区(NHKホール横)
13時30分トークライブ、 15時 パレード(渋谷・原宿方面)
NEWS 江戸川区教組
2024/8/28 No.2405 江戸川区教職員組合(江戸川区中央3-7-11-102江戸川区平和運動センター)
江戸川区中学校教科書が採択されました!
8月27日にグリーンパレスで開催された第16回教育委員会(定例会)で2025年度から中学校で使用される教科用図書が採択されました。
採択の結果をお知らせします。
・国語▶光村 ・書写▶光村 ・社会地理▶帝国書院 ・社会歴史▶教育出版 ・社会公民▶教育出版 ・地図▶帝国書院
・数学▶東京書籍 ・理科▶東京書籍 ・音楽一般▶教育出版 ・音楽器楽▶教育出版 ・美術▶日本文教出版
・保健体育▶大修館書店 ・技術家庭技術分野▶開隆堂 ・技術家庭家庭分野▶開隆堂 ・英語▶開隆堂 ・道徳▶教育出版
(出版社名略称)
被災地石川県を訪ねて ~2024夏の合宿in石川報告~
7月27日(土)から29日(月)、書記長を先頭に、区教組組合員、OB・OG、他区に異動された方たちやご家族など、総勢16名で被災地石川県を訪ねました。
1月1日に発生した能登半島地震以降7カ月、被災地の復旧がなかなか進まないのはなぜなのでしょう。
被災した子どもたちや教職員のご苦労はいかばかりだったでしょう。
このような問題意識をもって被災地を訪ねてみて、気づかされたこと、分かったことがたくさんありました。
◆1日目 午後、加賀市の平和工房 「江沼の郷」にて
珠洲・志賀原発などの学習会 加賀市
DVD「珠洲原発反対のたたかい、志賀原発の危険性、福島第一原発過酷事故後~」(「報道特集」2024.3.9TBS)を視聴した後、
「加賀9条の会」の佐藤さんと参加者が意見交流をしました。
地震後、志賀原発では変圧器からの大量の油漏れ、水位計の上昇、燃料プールの水漏れ、敷地内に多数の段差や沈下が発生。
敷地内の断層は活断層ではないかとの意見もあり、大変危険な状態だったそうです。
原発が稼働中であったら、大惨事になっていたのではないでしょうか。
「震源地の珠洲に原発の設置を中止させて本当によかった」と参加者から声が上がりました
また、道路が寸断され、通行止めになったため住民の避難計画は全く役に立ちませんでした。
「陸」がダメなら 「空から、海から」 の支援が必要でしたが政府の初動救助は余りに、遅すぎました。
「原発と人類は共存しない」ことをあらためて実感。夜の学習・交流会では、若い方たちの4本のレポートをもとに話し合いました。
◆2日目 被災地フィールドワーク
輪島朝市火災後
倒壊した家屋 輪島
地割れした輪島中学校庭
実際に被災地に入って、まず驚いたのは復旧の遅れです。加賀市から4時間かけて車で輪島市に向かいました。
補修されているとはいえ、道路は段差や陥没が多く、車酔いになった人も出るほどでした。
道端には、崖崩れや車の滑落を防ぐためのフレコンバックが至る所に並べられ、屋根にブルーシートをかけた家が多数見られました。
市内に入ると、輪島朝市火災跡、横倒しになった輪島塗老舗「五島屋」ビル、地面に押し潰された瓦屋根の家屋などが手つかずのままの状態でした。
輪島中の校庭には大規模な地割れが発生していました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々が一日も早く、日常の生活を取り戻すためにどうしたらよいかを考えていきたいと思いました。
夜の学習・交流会はOB・OGの方たちのレポートをもとに話し合いました。
◆3日目 奥能登支部との交流 金沢市教育会館会議室にて
石川県教組本部・奥能登支部と交流
石川県教組役員の方が奥能登支部4分会の組合員とwebで繋いでくださり、
質問に答えていただくなかで震災後の子ども達の様子や教職員のご苦労について語っていただきました。
○奥能登の教職員は自らも被災者でありながら、可能な人は1月4、5日から出勤し、学校の片づけや避難所開設の役割を担ってきた。
道路が寸断されて土砂崩れが起り、命の危険を感じる中を工具や板などを装備して何時間もかけて学校に行った。
家が倒壊し、仮設住宅から通う教職員もいる。
○集団避難は、ライフラインが寸断された地域で保護者が生活立て直しをするために有意義だったという面もあったが、
引率した教職員は2か月間交代なしで行きっ放しで、休日も上手に取れないなどの課題もあった。
○カウンセラーがいろいろなところから派遣される。
ありがたいが、学期末の忙しい時期に「授業せよ」 と指示されることもあり、現場では困惑もある。
子どもたちは現在のところ元気にしている。しかし、PTSDはいつ発生するかわからない。1年後、5年後、10年後かもしれない。
見守っていく。
○奥能登は、復旧にほど遠い。報道も減ってきた。発信しなければ忘れられる。
もっと知ってもらいたい。
○いろいろ聞いて。被災地を忘れないために、被災地のことを広めて。
一番心に残っているのは、最後の女性組合員の方たちの訴えです。
石川県教組委員長からも「被災地を忘れないために東京に帰ったら、子どもたちに、周りの人たちに見たこと聞いたことを広めて」と熱い要望がありました。
◆おわりに
初日に講演をお願いしていた珠洲原発の反対運動のリーダー円龍寺住職の塚本真如さんは、講演の数日前に仮設住宅入居が決まり、
輪島市に引っ越されて、急遽講演ができなくなりました。
地震から7カ月経って、やっとの仮設住宅への入居です。
いまだ仮設住宅にも入れず、車中泊している方がいるとも報道されています。
大阪万博では、184日間たったら廃棄する木造リングに344億円かけるといいます。
能登半島地震の仮設住宅建設費の予算は282億円。
被災者や過疎の被災地が置き去りにされている政治や経済のあり方にあらためて憤りを感じます。
被災地石川県を訪ねて、見たこと、聞いたこと、感じたことを子どもたちに、周りの同僚に語るところから始めていきたいと思います。
<今後の予定>
○憲法学習週間 8月26日(月)~30日(金)
*8月後半着予定WEEKLY憲法特集のご活用を!
○東京教組憲法学習会 8月31日(土)15時~17時 日本教育会館8F 807会議室
・講師 清水雅彦さん(日本体育大学教授)
○分会代表者会議 9月6日(金)18時~ タワーホール船堀405
○教育委員会 9月10日(火) 13時30分
9月24日(火) 13時30分
*15分前に4F教育推進課で傍聴受付を
○さようなら原発全国集会 9月16日(月・祝) 代々木公園B地区(NHKホール横)
13時30分トークライブ、 15時 パレード(渋谷・原宿方面)