江戸川教育文化センター

「教育」を中心に社会・政治・文化等の問題を研究実践するとともに、センター内外の人々と広く自由に交流するひろば

ドイツと日本の違い 「ほんの少しは足元に近づける?」(2)

2021-02-12 | 随想
2011年3月11日金曜日午後2時46分、今から10年前大地震が起こったのは記憶に新しい。
これによる大津波。安全性が担保されていたはずの原子力発電所。
フクイチ原子炉6基中4基がメルトダウン。

その後のフクイチ周辺、住民全員避難。
街が元の林に戻り、野生鳥獣がそして野生化した家畜が闊歩する。

もちろん日本政府、原子力発電は事故の起きうる、安全でないものと知る。
放射性廃棄物処理もままならないということは当初より明らかだったにもかかわらず!
しかも、自民党政権となるやいなや、原子力発電停止を翻し、またどうしたことか再開に転じる。

福島には未だ自分の家に帰れない人が何万人もいるというのに。
信じられないことを当たり前に粛々とする政府! 
それを認める国民。


かたや、ドイツはどうか⁉

工業立国であるドイツは、原子力発電でも少しは電気を作っていた。
しかし、日本での原子力発電事故を契機に原子力発電からの撤退を明記。
ズバッと止める。

「他人のふり見て我がふり直せ」ではないが、日本の原子力発電事故を受けてのドイツの素早い取り組み!
それに比べ当事者であるのにもたつく、いや、「他人事感大」の日本の対応。

日本国憲法前文に、世界の手本となるべく世界平和を謳う日本がまたもや大失敗。
世界規模の放射能汚染を引き起こしてしまった。
戦争は最大の環境破壊と言われるが、それに次ぐ原子力発電事故による放射能汚染!

それにも関わらず、日本の復興の姿を、大地震で被災した東北を、世界に!
復興しきれない福島はチョコッと横に備えておいて。
復興した日本?を世界の皆様に見ていただく為に
オリンピックを
東京?で!

どう考えても変じゃない⁉
何故福島でないの? 
福島の復興の姿、見せるなら、当然東京でなく、福島でしょ!

先ほど書いたように福島は今、原子力発電所事故のあった所はどうなっているかを世界の人々に知らせることが大事。
原野化する街、野生化する家畜、無数に林立する放射能汚染水を溜める巨大タンク群。
これを映像で見るだけでも驚くことでしょう!
ましてや目の当たりにしたら
世界の国々の人々は・・・。

オリンピックなんてやってる場合じゃないだろうということが一目で判ります。
幸か不幸かcovid-19禍で無くなりはしますが・・・。

(つづく)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ドイツと日本の違い 「ほんの... | トップ | ドイツと日本の違い 「ほんの... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

随想」カテゴリの最新記事