次に区教委が出した文書の内容の詳細を見てみよう。
区当局が掲げた「勤務環境の改善に向けた取組み」には3つある。
①電話・来客の対応は、原則、勤務時間内に行います。
<教職員の勤務時間は概ね8時15分から16時45分です。>
②毎月1日以上、教職員の一斉定時退勤日を設けます。
<各学校のホームページ等でお知らせします。>
③夏季休業中に数日間の学校閉庁日を設けます。
<今年度は8月13日(火)から8月16日(金)です。>
③を除いては、敢えて文書で通知しなくても良いものだが、そうせざるを得ないのが現状なのかもしれない。
その③に関してだが、これには苦い思い出がある。
私が住んでいる地域をはじめ全国の各地方では、いわゆる「お盆休み」として旧盆の一定期間を閉庁日としている所は少なくない。
いや、むしろこれは仏教を信仰する人々にとっては古くからのならわしにも関わり、仕事を休んで先祖を供養する期間とも言える。
ところが、かつて区教委はこの旧盆の期間に、事もあろうに新採教員の宿泊研修の実施を計画していたのだ。
この件では、私は組合として取り上げる以前に個人的怒りが爆発して、個人的に区教委指導室へ電話をしてしまった。
私が「指導教官」を務める同学年の同僚は東北地方の出身で、お盆に墓参りに帰省するつもりでいたから、なおさら許せなかったのである。
ただでさえ問題の多い新採研だが、日頃は「地域の伝統文化を大切に…」とか言っているにも関わらず、この様な無神経な扱いをする当局を糾弾したい気持ちであった。
結果的には、指導室長が電話口に立ち、私と一悶着やった(ヒラ教員が校長の許可を得ず直接電話したのを問題にして)あと、組合(当時、書記長だった私)としての交渉となった。
この件が未だに忘れられないのは、ヒラ教員や指導教官としての立場の私とは話し合いはしないが、組合としてなら話に応じるという対応だったからだ。
今思うに、あの時に、もっと粘って組合を前面に出さずに、新採教員の育成に責任の一端を負う一教員としての立場で話せればよかった。
しかし、相手側が、組合としてなら話に応じると言うので最後は妥協してしまったのである。
こうした、権威主義的な指導室長の姿勢に当局の本質を見た思いがあった。
ただ形式を重んじて他者に威張りたいだけ・・・。
仮に私の行為が越権であり異常なら、何故そこまでして訴えてきたか先ずそこを理解する感性がほしかった。
その時に思った。
「だから、(教育委員会は)若い教員一人をも、まともに育てられないんだ・・・」と。
<すばる>
区当局が掲げた「勤務環境の改善に向けた取組み」には3つある。
①電話・来客の対応は、原則、勤務時間内に行います。
<教職員の勤務時間は概ね8時15分から16時45分です。>
②毎月1日以上、教職員の一斉定時退勤日を設けます。
<各学校のホームページ等でお知らせします。>
③夏季休業中に数日間の学校閉庁日を設けます。
<今年度は8月13日(火)から8月16日(金)です。>
③を除いては、敢えて文書で通知しなくても良いものだが、そうせざるを得ないのが現状なのかもしれない。
その③に関してだが、これには苦い思い出がある。
私が住んでいる地域をはじめ全国の各地方では、いわゆる「お盆休み」として旧盆の一定期間を閉庁日としている所は少なくない。
いや、むしろこれは仏教を信仰する人々にとっては古くからのならわしにも関わり、仕事を休んで先祖を供養する期間とも言える。
ところが、かつて区教委はこの旧盆の期間に、事もあろうに新採教員の宿泊研修の実施を計画していたのだ。
この件では、私は組合として取り上げる以前に個人的怒りが爆発して、個人的に区教委指導室へ電話をしてしまった。
私が「指導教官」を務める同学年の同僚は東北地方の出身で、お盆に墓参りに帰省するつもりでいたから、なおさら許せなかったのである。
ただでさえ問題の多い新採研だが、日頃は「地域の伝統文化を大切に…」とか言っているにも関わらず、この様な無神経な扱いをする当局を糾弾したい気持ちであった。
結果的には、指導室長が電話口に立ち、私と一悶着やった(ヒラ教員が校長の許可を得ず直接電話したのを問題にして)あと、組合(当時、書記長だった私)としての交渉となった。
この件が未だに忘れられないのは、ヒラ教員や指導教官としての立場の私とは話し合いはしないが、組合としてなら話に応じるという対応だったからだ。
今思うに、あの時に、もっと粘って組合を前面に出さずに、新採教員の育成に責任の一端を負う一教員としての立場で話せればよかった。
しかし、相手側が、組合としてなら話に応じると言うので最後は妥協してしまったのである。
こうした、権威主義的な指導室長の姿勢に当局の本質を見た思いがあった。
ただ形式を重んじて他者に威張りたいだけ・・・。
仮に私の行為が越権であり異常なら、何故そこまでして訴えてきたか先ずそこを理解する感性がほしかった。
その時に思った。
「だから、(教育委員会は)若い教員一人をも、まともに育てられないんだ・・・」と。
<すばる>