人間の心は弱くなると、いとも簡単に共依存の罠にはまる。
需要と供給が見事にハマる。
誰も幸せにならない。
でも抜け出すのは、かなりのエネルギーが要る。
思えば私の人生はそんな事ばかりだった。
心の断捨離。
共依存の脱却シリーズです。( •̀ㅁ•́;)
これは、実父と決別した話。
私は中3の時から父と2人暮らしをしていた。
少し生き方が不器用な父は、
愛情があるのに、愛し方が分からず私から逃げる人だった。
それでも、私にとったら大事な人だった。
女の人やギャンブルが趣味で夜も家に居なかった。
しかし父が50歳になった辺りから、人生が上手く行かなくなってきたようで。
口を開けば、
「俺の人生は、お前のお母さんに出会ったせいでメチャクチャだった!」と罵られた。
「お前は、嫌なところばかりアイツに似て!」と嫌味を言われた。
父も、母や、母の親戚の被害者だと言うことはよくわかる。
しかし、人間の器が未熟な私には、その言葉が自分の人生や存在を全否定されているように錯覚した。
ただ、言っているだけ。
父にも、はけ口が必要だった。
それだけなのだが。
しかし、お金をせがむ時だけは甘えてきた。
お金を渡せば、私の存在は認められた。
父はいつも、
言っている事に一貫性がなかった。
お金の請求を断ると、
「信頼できないのか?育ててやったのに!」と言われた。
私には断る自由がなかった。
でも機嫌のいい時には、
自分用に買ってきた晩ごはんの寿司を少し分けてくれた。
父の口ぐせは、
「人生なんとかなるさ。」
「その時、考えようや。」
だった。
でも、私には分からなかった。
何とかなる?
その言葉は、
何とかしようと努力して。
努力し尽くして。
最後に言う言葉でしょう?
周りの人たちを日ごろから大切にして。
いざと言うとき、助けてもらえるから、
何とかなるんでしょう?
面倒くさい事は飛び越えて、
最初っから家族をあてにしているんでしょう?
築いてきた友人関係も、親戚関係もないんだから、最後は私たち娘が背負うんでしょ?
と、思っていた。
私は、この人を捨てて結婚出来ないのだろう。と思っていた。
姉たちは先に嫁いでしまったし、
こんな家に婿に来る人はいないだろう。
私の結婚相手にまで、この人はお金をせがむのだろう。と思った。
私はうつ病になっていた。
その時に、出会った主人が、根気よく私の人生を1つ1つ紐解いて、優しく包んでくれた。
私を救ってくれた。
義両親も、理解してくれこんな私でも迎えてくれた。
過去は関係ない。息子が選んだ人だから。と。詮索しなかった。
しかし、結婚の挨拶も、
「俺には関係ない。」と逃げ切った父。
主人には悪い事をしたと今でも思う。
私を育ててくれた父に、ちゃんと挨拶をしたかった。と悔やんでいる。
そして、
育ててもらった生活費と、学費などを私なりに父に返済し。
決別を決意。
その後、
父は、
破産し、国のお世話になっているようだ。
今は、姉が時々連絡を取っていて。
前よりは頑張って生きているようだ。
いまだ、会う勇気はない。
しかし私は毎日、父の事を思う。
思わない日はない。父の思う愛し方では愛してあげられないが。
私は、どんな娘だったら良かったのかな?
私が結婚する時に、
唯一、父が教えてくれた言葉。
「男は、よく食べるからな。」
その言葉は今でも大事にしています。
だから、主人のご飯は手を抜かず、毎日作っています。
最近、4歳の長女が
「ママにはお父さんいないのー?」って聞いてきます。どう答えようかなー(~_~;)