ドイツ東部ドレスデンのエルベ渓谷がユネスコの世界遺産リストから抹消される原因となったエルベ川に架かるワルトシュレスヘン橋の供用が26日、始まった。写真は、橋の開通式典に集まった人たち。
「景観損なう橋」開通=世界遺産抹消の原因-ドイツ
24日、エルベ川に架かるワルトシュレスヘン橋の開通式典に集まった人たち(EPA=時事)
【ベルリン時事】ドイツ東部ドレスデンのエルベ渓谷が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産リストから抹消される原因となったエルベ川に架かるワルトシュレスヘン橋の供用が26日、始まった。
エルベ渓谷は2004年に世界遺産に登録された。交通渋滞の緩和を目的とした橋建設が05年の住民投票で決まると、世界遺産委員会は景観を損なうとして再検討を求め、06年に危機遺産リストに指定。それでも着工されたため、09年にオマーンのアラビアオリックス保護区に次いで2例目となる登録抹消を決めた。
橋は全長635メートルで総工費は約1億8000万ユーロ(約240億円)。24、25の両日にはテープカットなどの開通式典を行い、市民ら19万人が参加。オロス・ドレスデン市長は「橋の完成後もエルベ渓谷は世界遺産にふさわしい」と語った。(2013/08/27-06:47)
※ジジイのたわごと
エルベ渓谷を世界遺産として継続するより、交通渋滞の緩和を目的とした橋建設を優先したという事のようだ。ドイツの出来ごとだが、日本で同じような事態が起きたら、どうなるであろうか?