両チーム練習の合間にあった監督会議では、落合、西村両監督がシリーズ進出後、ユニホーム姿で初めて顔を合わせた。落合監督がロッテ在籍時の86年に3回目の3冠王を取れば、後輩の西村監督も盗塁王を獲得した。そんな間柄からか落合監督が「な、西村」と先輩風を吹かせる一幕もあった。
会見で「現役時は『西村』、今は西村監督ですから」と言った直後、落合監督からこの発言が出た。イニング間の空き時間についてNPB事務局と討論した時だ。第3戦で事務局側が「三回裏と五回裏終了後、5分間空ける。シーズン中もファンサービスで(2分15秒の)規定以上取っている」と通告すると、落合監督が「そこ(5分)まで取っていない」と反論、西村監督に同意を求めた。西村監督から発言はなく、会議は、まさに「先輩の独壇場」。
落合監督はさらに「(5分は)ファンサービスか、テレビ(局)の意向か」と事務局側を問い詰めると、事務局側は「テレビ中継のためです」。
また予告先発はせず、判定が微妙な本塁打はビデオ判定することも申し合わせた。【鈴木英世】
ジジイのたわごと
中日落合監督&ロッテ西村監督は、かってロッテで先輩、後輩のチームメートだったようだが、奇しくも日本シリーズで顔を合わせる事になった。どちらかのチームが先に4勝した方が、日本一となる。
ロッテのある選手がテレビインタビューで「我々には、失うものは何もない。だからノビノビやりますヨ」と開き直りの発言があったが、確かにシーズン成績3位なのに、日本シリーズ進出を果たした今となっては、「負けて元々、失うものは何もない」という開き直りが「火事場の馬鹿力」を発揮するかも知れない。
落合監督&西村監督の先輩、後輩対決という見方も面白い。