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博士の愛した数式(映画)

2006-03-07 11:55:19 | 映画
博士が愛した数式は eiπ + 1 = 0 という等式で、iとπ はeの指数です。(私のパソコンでは数式を正しい形で表すことができません。πは円周率で無理数、iは虚数単位、eはネイピア数で無理数、オイラーの等式と呼ばれています。後の数学者たちはこの予想外の調和<つまり何の関連もない無理数eとπ、それに想像上の数であるiとの三者間に前記の等式が成立すること>を「人類の至宝」と表現しています)以上は象徴的な数式として使われていて、ストーリーの流れに大きな意味を与えていません。

若きシングルマザーが家政婦として働き10歳の息子を立派に育てています。ある日家政婦紹介所の所長から転任を依頼されます。その働き先は、ここ数年間で9人も担当が変わったというとても難しい相手でした。その相手は、元は優秀な数学博士で大学教授でした。交通事故が原因で脳に損傷を負って記憶が80分しか保たないという難しい相手です。義理の姉の援助でひっそりと別荘の離れで暮らしています。彼女は深い悲しみの中にいます。深津絵里さん演じる家政婦はとても爽やかで清らかです。快く引き受けて働き始めます。博士の記憶は10年前の交通事故以前の事柄に限定されています。それ以降のことは全て80分経過すると忘れてしまいます。その難しい状況の中にありながら、10歳の息子も加わって明るい雰囲気を作り出してゆきます。数学以外ではコミュニケーションを取れない博士と家政婦親子との3人は明るく朗らかな日々を過ごすようになります。しかし、ある日突然未亡人の義理の姉から解雇を言い渡されます。

原作は小川洋子さんの同名の著書で、それを映画化したものです。私は知らなかっただけで、一大ベストセラーだとのこと。またまた、原作を読まずに映画を見てしまった。率直な感想ですが、久々に見た会心の作品だと思いました。なんと妻は95点を付けました。私は70点を差し上げたい。


後記:原作を読んでいないので、これはあくまでも私のイマジネーションですが、お互いに何の関連もない(e i π)でゼロを原点としたときの1の点対称の位置にあるマイナス1を作ることができるという不思議な調和を、博士は好きだったのではないか。つまり、異質な物が調和する、そのことを大切に思ったのだろう。




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15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
もっと知りたい (あまもり)
2006-03-07 16:52:15
もう、いいところで終わるなんて。

この先を知りたい、うまくいっていたのになぜ解雇?

ここ数年で9人も担当が変わった理由は義理の姉にある?

なんて消化不良です。

なら、映画を観るか本を買え、ですか。(ポリポリ)

最初、難しい数式で始まったからどないしょうかと思いました(笑)

ああ、もう少しストーリーが知りたい知りたい・・・
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あまもりさん、こんにちは (polo181)
2006-03-07 17:07:54
コメントを有難う。いやあ、どうも済みません。顛末を書いてしまうと折角これから見ようと思っている方に悪いと思って、わざと途中で切りました。「スカットする上にほのぼのとする作品」と申し上げます。そのことから、ご想像下さい。大げさな表現かも知れませんが、シングルマザーの中にもこのような人も居るのだと思って元気が出ました。新聞やテレビは暗い話ばかりで、つい「日本が駄目になった一つの原因」をテーマに書いたばかりでしたから、余計にうれしかった。
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読みました! (ナツシバ)
2006-03-07 17:53:19
poloさん、こんにちわ。映画はまだ見てませんが本なら博士の愛した数式読みました!大好きなお話でなんども読み返しました。私は数学が大の苦手なんですが、楽しく読めました。最後がなんだか切なかったですが…。映画は必ず見たいと思っています。
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ナツシバさん、こんばんは (polo181)
2006-03-07 22:03:41
コメントを有難う。そうでしたか。貴女は本を読んでいましたか。それも何回も。妻と私は毎週月曜日には映画を見に行くという”契約”があるので、話題作は見るようにしています。「ホテル・ルワンダ」を見逃したのはとても残念。「博士の愛した数式」では、俳優がみなさん適役だと思いました。小川洋子さんはなかなかの作家とみえる。そのうち読みます。
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私の好きな数式 (こむぎ)
2006-03-07 22:49:05
E=mc2

上付き文字が出ないので こういう風にしか表せませんが・・・ポロさんならお分かりのはず・・

気が向けば この手の本を読み

眠れない夜を過ごします(笑)



毎週月曜日が映画の日ですか

いろいろ見られていいですね

けど二人で行くとなると

お互いの好みが ぶつかりませんか?

我が家は「50代夫婦半額サービス」を使って見るので

意見が一致しないと・・・
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毎週映画いいですね (熊子)
2006-03-07 23:01:39
寺尾聰さん、いい俳優さんになりましたよね。見ていて爽やかになれる、元気になる、いい映画なのですね。ポロ映画評論家の人を引き込む、この映画の解説には、え?え?次はどうなるのと期待感満載ですね。行きたいな。行きたい行きたいと思うだけで時間をうまく使えないから、またポロ様のブログで我慢です(笑)。
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こむぎさん、こんばんは (polo181)
2006-03-07 23:02:25
コメントを有難う。アインシュタインの相対性原理で、エネルギーは質量と時間の二乗に比例するという意味ですね。こむぎさんは天体やサイエンスがお好きなようだから、当然この種のものはお好きでしょう。

それがね、妻は私に任せきりです。来週こそは「貴女が選びなさい」と言っても、駄目ですよ。だから、しょうがなく私が決めています。好みが違うから、お互いに採点をすると面白い結果がでます。
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熊子さん、こんばんは (polo181)
2006-03-07 23:12:27
コメントを有難う。寺尾聡さんはとても良い俳優になりました。お父様の宇野重吉さんに似てきました。暇人だし、シニアは半額だから負担になりません。ただし、毎週見ていると、もうそろそろ見る物がなくなってしまいます。笑 早く新作が登場しないか待っているんですよ。まぁ、貴女の世代はいまが一番忙しい時期だから、しょうがないよね。我慢の子です。笑
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こむぎさん、もう一度 (polo181)
2006-03-07 23:15:08
ちょっと説明が正確でなかったから、書き直しです。

EはMとCの二乗の積に等しいと書くべきでした。笑
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映画 (anikobe)
2006-03-07 23:28:59
観たいなぁと思ってもなかなか今はめれないじょうたいです。

年度末の会の行事や、年度始めの総会の準備、公民館祭りの発表のナレーターに原稿作り、会計の整理等々。

その合間を縫って、カメラブラブラ紀行。

これがまた、楽しみだから心は外に向かって、映画館には向いてくれない。

観客席から、poloさんの映画、寸評拝読しているのみです。
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