スケッチブック

写真と文章で、日常を記録に残す

初秋を切り取る

2006-10-10 17:20:22 | 季節
サイケ
<コスモス・サイケ<コスモス・ピノチオ<カルガモ<コスモス・クリムソン<祖母とヨチヨチ歩き>
朝10時から、この時間まで”秋を切り取る”べく歩き回ってきました。写真のそれぞれに名前を付けましたが、秋を感じていただけるでしょうか。

今日出会った最も美しい風景は写真として登場させることができません。皆さんのイマジネーションをお借りしたい。私が木陰のベンチで休息をとっているとき、すぐそばに、車椅子に座ったままの非常に歳を取られたご婦人がいた。しきりにあたりをキョロキョロと見回している。しばらくして、年の頃は25,6の若い女性が二人駆け寄ってきた。一人の方は赤ちゃんを連れている。口を揃えるようにして、「オバアチャンゴメンね、混んでいて時間がかかったの。たこ焼きを買ってきたから食べる?タコは固いから吐き出してね。一つ口に入れるわよ、いい?」と言って食べさせ始めた。別の女性は胸の辺りに赤ちゃんをぶら下げたまま、「オバアチャンの好きなお茶も買ってきたのよ。いま、カップに少し入れるわね」と言いながら、甲斐甲斐しく世話をする。彼女たちの老婦人を扱う仕方が、非常に優しいのだ。私は見るともなく、その一部始終を見た。食事を終えて立ち去るまで眺めていました。

この光景を見ていたのは私一人ではありませんでした。彼女らが去ってから、私のすぐ後ろで絵を描いていた老紳士が立ち上がって、わざわざ私の傍に座って、こう言うのだ。「今どき、あの若さで、なんて優しいのだ。私にもあんな孫がいたらなぁ」としみじみと言う。しばらくの間、話し込んでから、席を立ったのだった。



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15 コメント

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充分に”秋”を (花ぐるま)
2006-10-10 18:43:17
楽しんでます。

コスモスサイケというコスモスははじめてみました。

なんて変わった花でしょう!サイケ調なんでしょうか。

真っ白で空に向かって花びらをぐんと伸ばした姿。パンクという髪の毛みたい

コスモスも改良されて色んな色。形が出てきていますね。

私としてはコスモスは昔のままのピンク、白、赤などのコスモスの方が黄色いのよりは好きです。

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ほのぼのとします (あまもり)
2006-10-10 19:18:48
コスモスも、そして車椅子の老婦人とそのお孫さんとおぼしき若い女性たち。

赤ちゃんを抱いていなければ、介護士かと思ってしまうほど、孫が祖母の面倒を見るという風景は少なくなってしまいました。

コスモスの種類を調べてくださったのですね。たいへんだったんじゃないですか。

一番秋を感じたのは、右端の「祖母とヨチヨチ歩き」です。ススキかな?と思いましたが、背高ノッポなのでヨシ(アシ)でしょうか。
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花ぐるまさん、こんばんは (polo181)
2006-10-10 19:45:30
コメントを有難う。私もこのようなコスモスは初めて見ました。それぞれのコスモスには名札がついていましたから、それをメモしてきたんですよ。

パンクですか。そう言われればそのように見えますね。これの他にも八重のコスモスがありました。私もどちらかと言えば、昔ながらのコスモスの方が好きです。これは、昭和記念公園ですが、ほぼ終わりに近いようです。火曜日なのに、大勢の”花見客”でしたよ。
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あまもりさん、こんばんは (polo181)
2006-10-10 19:51:20
コメントを有難う。そうですね、あの二人の孫娘は非常に可愛らしいと思いましたよ。言葉遣いと言い、物腰と言い、非常に暖かく接していました。介護士の場合は仕事ですから、非常に”事務的”な態度をとるので、すぐに分かります。

コスモスの名前は、それぞれの位置に名札がありましたから、花を撮影する前にその名札を撮りました。笑

やっぱりそうですか。私もあのススキの写真が一番好きです。(ヨシかもしれませんが)こちらは、祖母が孫の面倒を見る図です。美しいですね。
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美しい秋と優しい光景 (anikobe)
2006-10-10 22:44:03
BSで、野球を一生懸命見ていて、ドラゴンズ優勝に感激。

コメントが遅くなってしまいました。



いいお話ですね。

こんな優しい孫さん(娘さん)に囲まれて幸せなことですね。



記事を拝見して、こちらまで幸せ気分になりました。



自然の優しさと人の優しさと重なる今日の記事とっても良かったです。
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anikobeさん、こんばんは (polo181)
2006-10-10 23:01:37
コメントを有難う。ドラゴンズが優勝しましたか。中部地方は今、全ての分野で上げ潮モードだから、さらに栄えることでしょう。タイガースフアンとしては、ちょっと淋しい。

文章力が不足しているので、正確に伝えられないのですが、想像力でカバーしてください。実に穏やかな姉妹でした。そしてオバアチャマを大切に扱っていましたよ。車椅子の押し方一つで、その人の気持ちがわかります。二人の女性は孫でしょうね。年齢から考えてそう判断しました。

記事を誉めていただいて、とても嬉しいです。
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画もお話も素晴らしいですね (熊子)
2006-10-11 00:42:16
清々しい空気が流れ込んでくるようなアルバムに、微笑ましい光景のお話、いい日になってよかったと思います。ネグレスト、このおぞましい言葉が頭から離れない現実から、ちょっと救われました。
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お早う御座います (torara)
2006-10-11 09:41:45
老婦人の、お話心に沁みます

きっとやさしく心ずかいの出来る方だったのでしょうね。

優しく心ずかいの出来るお子さんを育てるには自分が人にそのように接してきたからでしょう。



私なんか後悔しきりです。



珍しい色のコスモス。チョコレートのような色合い。キレイ。

最近はなんでもありの世の中ですね。

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熊子さん、こんにちは (polo181)
2006-10-11 10:59:11
コメントを有難う。絵もお話しも誉めてくださって、ありがとう。明らかに年若い女性の兄姉、二人が協力して祖母の世話をする。その仕草と言葉遣いが非常に優しかった。祖母を大切にしているのがよ~く分かりました。オバアチャンをとても愛しているのでしょうね。私は彼女らの暖かい心に触れて、嬉しくなりました。
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toraraさん、こんにちは (polo181)
2006-10-11 11:06:22
コメントを有難う。私もそのように思います。おそらく、老婦人(90才代)はこの二人の孫達に優しく接してきたのだと思います。だから、あのように心優しいお世話ができるのだと思います。濡れタオルでオバアチャンの口や手を拭く仕方が非常に心がこもっているのです。とにかく優しく扱うのですよ。良いなぁと思いました。

そうですね、近頃、何でもありです。園芸種といいますか、次々と新しいものを開発して売りだしていますね。
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