裏表ともに、西園寺公望(さいおんじ・きんもち)別荘(坐漁荘ザギョソウ)西園寺さんについて調べたところまず驚いたのは、その長命。なんと92才まで生きている。(1849~1940)。公家出身ながら明治維新で軍功を立てた異色の人。重用されて2度首相になっている。晩年、静岡県清水市の興津町にこの別荘を建て、隠遁して魚釣りに明け暮れたという。坐漁荘とは座って漁をするの意らしい。なんとも優雅なことだ。建築は大正9年だから85年前となる。田舎に行けば今でもありそうな建物だ。
表は品川灯台(重要文化財)で裏は菅島(すがしま)灯台附属官舎(重要文化財)。品川灯台の方はフランスの技術者の支援を得て1870年に建設。現存する最古の代物。さすがにガラスと金物はすべてフランス製だ。灯台本体は全部日本製。裏の写真はイギリスの技術者の支援を受けて三重県鳥羽市菅島町に1873年に建てられたもの。灯台の傍に建てられたが、この官舎だけが残った。官舎とはいえ全体としてとてもお洒落な形で、海を見下ろす丘に建てれば今でも似合いそうだ。私は若ければ一つ奮発して南国の島のてっぺんに建てることだろう。
やっぱり南国なんですね(笑)
いよいよ三丁目。
いずれも素晴らしい明治時代の建築物。あとどんな建築物が出てくるのか、とても楽しみです。
しかし保存維持するのも大変ですよね。いつまでも残してほしいものです。
私は建築物にも疎いのですが、明治以前は確か二階建ては旅籠などを除いては禁止されてたはずですよね。
住宅はやはりこうでなくては、ピンと来ませんね。
偏見ですが、これこそが日本人の住いでしょう。
とても良いものを見させて頂き感謝です。
灯台など当時の公共施設には、明治の役人達の気鋭が偲ばれます。
そう思うのは、歳のせいかと思いますが、居住空間の機能性では、現在建築は優れているでしょうが、外観と、畳と木と紙。
こんな調和の取れた住まいは好きです。
古屋敷 のようで 私の家よりも いまだに 立派に見えます。
現代でも この家に住みたいと思います。