
どこに、何がひそんでいるか見つけるのに苦労すると言うよりは、おそらく見つからないだろう
ヒント:目を探してください
まず「薫の君」につていご説明いたしましょう
5年前の今頃、とても寒い日に多摩川の河原で出会った男です
(まだ、年金は支給されていなかったから、60歳そこそこでしょう)
彼は、寒風に吹かれながら、川面をしっかりと見据えて、右手でカメラの三脚を押さえていた
野球帽をかぶったその後ろには30㎝はあろうかと思われる後ろ髪がだらりと垂れている
濃い緑の厚手のジャンパーを着込んでいる
そのジャンパーは、明らかに夏の暑さで汗をかき肩までしみ込んで、白い斑模様となっている
風下に立った私は、「浮浪者」が放つあの異臭をまともに受けたのだった
これで、私がブログ上では、彼のことを薫の君と呼ぶわけがお分かりでしょう

これならお分かりでしょう アオジです
「何を撮っておられるのですか」と話しかけました
彼はすかさず、「みんな同じことを聞いてくるから、邪魔なんだよなあ
俺は接待は嫌いなのだ」と、不機嫌をあらわにして言った
私は、この”接待”という表現に彼の撮影への真面目さとでもいうものを感じた
ひるむことなく、私は「それじゃあ、話しかけませんから、見ていてもいいですか」と言うと
彼は、「勝手にしろよ」と、ポケットからタバコを取り出しながら答えた

エナガ
その日以来私と彼はどういう訳か馬があって、鳥撮りの親友となった
獣道を先導するときは、彼は私の足下を気遣って、邪魔な枝を折りながら進む
転びそうな石があると、指さしながら注意を促した
当時は私はまだ玩具のようなカメラで撮影していた
彼は、それよりももっと旧式のカメラを使っていたし、今もまだ同じだ
そうこうするうちに、私は思いきって高級機種のカメラと望遠レンズを買った
彼は、一瞥して「おお、良いのを買ったね」で、何一つ詮索しない
他のカメラ仲間は、会えば必ず「その望遠は何ミリですか」とか
「全部でいくらぐらいするのですか」と、必ず質問してくる
私も、薫の君と同じく接待は嫌いだけれど、いちいち返事はする

今日は、ほぼ一ヶ月ぶりに出会ったかれは、散髪はしているし
ジャンパーから、ズボンに靴まで新品だ ワークマンで買ったらしい
遂に待ちに待った年金が支給されるようになったのだという
私のいでたちは、皆さんご存じのように、上から下まで冬山用
明らかに、これまでとは違った服装なのだ
だが彼は、それには、一切言及しない
いつものように、私を案内して、撮れはしなかったが、先頭に立ったのだった
まるで 浮浪者のような生活をしながら 野鳥の撮影を続けている・・・
特異な人ですね
でも 待望の年金が支給されるようになったそうですので
これからは 少し良い生活ができますね
アオジは 一生懸命探さないと分かりません
体の色は 保護色なのでしょうね
エナガは 軽快なダンサーのようです
1枚目の写真は???でしたが、2枚目になるとちゃんとわかりました。
私が以前家の近くで見たのもきっとこの鳥さんだったのかもしれません。
何となくモスグリーンっぽい色で灰色がかっている~アオジなんですね。
我が家の家計は赤字。
薫の君はやっと良い生活ができるようになり~
それでも薫の君なんですね。
です。
で、「薫り」も消えたのですか?
年金をもらったから、まずはお米を買って白いご飯を食べたそうです。おかずはどうなの?と尋ねると、一言「味噌」と答えました。
アオジはとても見つけにくい鳥です。クロジはさらに難しいですよ。エナガは可愛いでしょう?
散髪に行って、綺麗さっぱり髭も剃って、男前に変身しておりました。今日は、あの独特な臭いはありませんでした。ただ、脳梗塞で、右手が利かなくて、左手だけで撮影しているのだと言っていました。医者にも行かずにいいのかよ、と言えば、「人は皆死ぬのだ」と一言で終わってしまった。
年金が支給されて、服装も小ざっぱりされて良かったですね。
鳥撮りもお友達と一緒だと楽しいですね。
アオジは草地に隠れていて、なかなか撮りづらいです。
一枚目、すぐわかりましたよ。
2枚目の写真が、綺麗に撮れていますね。
エナガは、楽しそうに飛び跳ねているように見えます♪
へぇ、一枚目、どこに潜んでいるか分かりましたか。さすが、鳥撮りの名手、kogamoさんです。エナガは、無邪気に遊んでいるように見えますね。この日は、ルリビタキを探していました。視認できましたが、撮影には至りませんでした。ざんねん。。
以前から登場していたので、「薫の君」とは誰のことなんだろう?撮りの名前ではないし・・・と思っていたのです。
ケロチャンやらも出てくるものだから。
エナガの広げた羽がきれいですね。
私のエナガはピンボケでした
薫の君の生活の質が上がって身なりもこざっぱり、呼び名の由来になった香りも
消えていたとのこと、良かったです。健康状態が気がかりではありますが。
それにしても、体面を保つこと、他人と自分を比べて喜憂すること、などとは
一切無縁の人なのですね。ここまで潔く自分の信念に従って生きられると
いうのは、ある意味とても幸せなことなのかもしれない、と思えました。
1枚目、何が隠れているんだろうと目を凝らしましたから、見つけられました!
すっかり保護色になっていますね。2枚目ではハッキリと(^^)
エナガの飛翔の瞬間、翼が綺麗ですね。小さくてすばしこい小鳥の
こんな瞬間、よくお撮りになれたと感心します。
近所で何羽かのエナガが飛び回っているのを見た事がありますが、
私の鈍い動体視力ではすぐに見失ってしまうほどすばしこかったです。