スケッチブック

写真と文章で、日常を記録に残す

陽光を浴びて

2006-02-22 14:10:05 | 水鳥
先日、ダイサギの飛行姿勢について詳しく観察しました。今日は彼等のあの長い首がどのように折り畳まれるのか知りたくて多摩川の土手の上に座りました。折から心地よい東風が吹いて穏やかな薄日が差していた。ヘッドホーンからは「男たちの大和」の主題歌、CLOSE YOUR EYES が流れてくる。
それでも この国を
たまらなく 愛しているから
もう一度 生まれ変わったら
私の名を 呼んで下さい♪
私だって同じだ。もう一度生まれ変わったら、日本人として生まれてきたい。あの優しくて礼儀正しい人々が好きだ。

ダイサギの首の畳み方を知る前に、彼等の足の位置にご注目下さい。飛び立つ時はどうやら両足を揃えてジャンプするのではなくて、片足ずつ踏み切るようだ。もう少し色々な個体のジャンプを観察しないと断定的なことはいえない。しかしこのダイサギは明らかに右足で石を蹴った。左足がそれに続いたのだった。着地の時は微妙な差はあるけれどほぼ両足を揃えている。

さて、首だけれど、この写真では首全体がS字を180度回転させた形をしている。向こう側から見れば完全なS字だ。彼等の本格飛行時の首はこのS字を上から押しつぶして平らになると考えれば、その仕組みがお分かりでしょう。


最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
細かい部分 (anikobe)
2006-02-22 16:37:56
すごく観察が、細かいし、写真でそれをちゃんと捉えていらっしゃるのには、全くです。



微妙な蹴り足と、飛び立つ時の、首の動き。

これは、ジックリ興味をもって観察している人でないと分かりませんね。

もうすっかり、鳥類研究家ですよ!
返信する
すごい観察 (あまもり)
2006-02-22 18:05:43
アオサギの飛翔から始まり、こんなわずかの間に水鳥の飛翔や着地の様を綿密に観察されるているとは驚きです。

両足ではなく、片足を蹴って飛び立つ。

着地の時は両足。

着地時の首の形から、本格飛行時の首の折りたたみ方の説明。

私は常々思っていたのです。留まっている時は首を短く縮めているけれど、どのような形に収めているのかと。

今日でその疑問が解決しました。

サギたちの姿は、poloさんの目を通して頭のメモリに保存されているのですね。感動です。
返信する
anikobeさん、こんばんは (polo181)
2006-02-22 21:11:37
コメントを有難う。ダイサギはどこにでもいる水鳥ですが、その動きがしなやかで繊細です。だから、とても好きです。お褒めを頂いて、とても嬉しいです。羽の一本一本まで神経が働いていて、開き具合や方向を調節しているものと思います。去年の夏、蝶の羽化でその不思議に触れて驚きました。今は、その状態と似ています。コサギも現れます。でもこちらは後回しにして、ダイサギばかりを追いかけています。ただ単に眺めるだけではつまらないので、彼等の身体の動きに注目しています。
返信する
poloさん すご~い。 (sakura)
2006-02-22 21:16:25
そう言えばダイサギもコサギも首が長くてS字に曲げますね。でもpoloさんの様に観察した事がないので今回教えて頂き有難いです。

poloさんの観察力には感心します。  私も脱帽!ホホホ・・
返信する
あまもりさん、こんばんは (polo181)
2006-02-22 21:24:12
コメントを有難う。獲物を探す時には首を長く延ばしてあちらこちらを眺め回しています。でも、時間が経って頭部が重くなってくるとS字型に曲がっています。そして、諦めて待ちの状態になると、すっかり折り畳んで首をすくめたような姿になります。つまり、本格飛行状態の形になります。魚の気配があるとその畳んだ首をまた持ち上げるのです。首が長いことによる利点は二つあると思います。それは見晴らしが良いこと(獲物を見付けるのに好都合)と、潜らなくても首を水中に突っ込むだけで獲物を捕らえるとこができるということだと思います。貴女はどこかでアオサギは「哲学者のようだ」と書いていましたが、あの首をすくめた状態を指して言った物と解釈しています。私も同じように感じたことがあります。お褒めの言葉に感謝いたします。観察はまだまだ続きます。笑
返信する
sakuraさん、こんばんは (polo181)
2006-02-22 21:38:19
コメントを有難う。カメラのファインダーの中で、様々な不思議が見られます。今日は魚を捕らえる瞬間を撮影できる数秒前まで行き着いたのですが、ちょうどその時に散歩者が砂利を踏んで彼に近づいてしまって、チャンスを逃しました。クチバシを獲物に狙い定めた瞬間まで撮影できたので、とても残念です。これからは、同じ場所でどれくらいの時間獲物を求めて待っていられるのか、つまり待ち時間の平均を測りたいと思っています。個体差があるでしょうが、おおよその値は得られるだろうと思っています。
返信する
ダイサギ学 (スイポテ)
2006-02-23 09:40:35
ダイサギを写真に納めながら、色々とその不思議を証して下さるpoloさん。

ダイサギの事がすごく身近に感じられます。

片足で蹴って飛翔、両足をそろえて見事な着地。

サギの優雅な動きが目に見えるようですね。

次はダイサギの粘り度ですか?

見事餌キャッチの写真もお目にかかれそうですね。
返信する
スイポテさん、こんにちは (polo181)
2006-02-23 16:27:03
コメントを有難う。お褒め下さってとても嬉しいです。お分かり戴けたんですね。彼等は本当に優雅な動きをします。ありふれたトリなんですが、なんのなんの、捨てたものではありません。とても美しいです。そして、その動きは実に繊細にして正確です。そうなんですよ、飛び上がるときの動きに個体差があるかどうか調べたいのと、どれくらいの時間、獲物が捕らえられないのに我慢できるかその時間を計りたいと思っています。おおよその見当では、同じ場所に留まるのは20分ほどです。そうですね、見事餌キャッチの瞬間も撮りたいと思っています。
返信する

コメントを投稿