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ストーリーの概要は次の通りです。この映画は事実に基づい制作されたと映画が始まる前に字幕が流れる。そして、その事実とは、1972年のミュンヘン・オリンピックで11人のイスラエル人アスリートがパレスティナゲリラによって殺害された。激怒したイスラエル政府が決断したのは報復だった。イスラエル秘密情報機関は暗殺チームを編成し事件の首謀者を次々に殺してゆく。5人の暗殺者たちは、「はたして自分たちは正しいのか」と自問しながらも復讐を遂げてゆく、といった内容です。
スピルバーグは史実を追っていて、その立場はイスラエル側でもなければ、パレスディナ側でもない。「報復による憎悪の連鎖を断ち切れ」とも主張していない。ただ心臓が凍り付くような恐ろしい殺戮を生々しく映像で再現している。これは、一つの擬似ドキュメンタリーではないかと思った。
帰り道、例によって妻にこの作品の採点を尋ねたところ50点だという。この映画を鑑賞する年齢層によって意見は大いに異なることでしょう。私の感想と評価は次のようなものです。「何もそれほど生々しく殺戮シーンを再現しなくてもいいじゃないか。もっと他に工夫があるだろうに」と思ったことと、家族の大切さを強調する場面があったこととを抱き合わせて60点とする。(鑑賞直後に書いたものです)
私はホラー映画もサスペンスも好きです。変でしょ?
でもこちらは現実じゃないから見られるのです。
ミュンヘンオリンピックといいますと、飛行場で飛行機がハイジャックされた事件ですか?確かあの時はハイジャック犯が全員射殺されたという記憶がありますから違うのでしょうか。
殺戮の残酷さを見せて、報復の連鎖を断ち切る趣旨でもないと、どんな映画なのかまたまた見たくなりました(笑)
poloさんの映画への深い造詣には感じ入っております。私は約10年ほど劇場映画は見ておらず、専らテレビ映画です。poloさんの記事中にある二作品ともテレビデした。
poloさんの的確な解説と寸評には、心から感心しております。
ただホラー物や残酷・殺戮物は、性に合わず見る事はありません。
また宜しくお願い致します。
とおっしゃる前に、やはり映画は、ほんわりと和めて、ちょっぴり夢のあるものを見たいです。
「大和」は、別のを見る予定で行っての偶然だったのでこれは例外ですが・・・
殺伐とした世の中であるほど、夢を求めたいのが、持論です。