私も、不眠症でながく苦しみました。不思議なもので、明日の仕事のことを
考えるとどうしても布団の中で「寝なければならない」と思うものです。
この「寝なければならない」といういわば強迫観念が、結果的に脳を眠らせ
なくするのですね。若い時は、そのことを知らないからただひたすら
横になってから眠ろう眠ろうとします。そして、結局一睡もしないで重い足を
引きずりながら、仕事に出てゆくという日々が続いたのでした。
ここでお話されておられる武田邦彦先生と同じく５０歳頃から、「眠らなくても
体を休めさえすれば良いのだと」自覚し始めてから、不思議とよく眠るように
なりました。また、昼寝が体に良いということも自然と解ってきました。
人間、極限まで疲れると立ったままでも眠られるものです。
ここで、私の安眠法をご紹介しましょう。布団に入りますね。①全身の力を
抜きます。つまりリラックスします。②腹式呼吸で息をゆっくり吐くことを
5,6分続けます。③体が自然に止まるまで寝相をなるに任せます。
この三点を守れば、夜中に一回、トイレに起きるだけで、4,5時間は眠ります。
これで、十分です。昨今は、パソコンの前で座ったままぐっすり眠っている
ことがあります。睡眠不足は自然と解消されるものなのです。
