スケッチブック

写真と文章で、日常を記録に残す

終戦記念日に思うこと

2009-08-15 17:19:22 | 人生

もうあれから64年も経ったのですね
ついこの間のことのように覚えております
終戦(実は敗戦)は大阪府と和歌山県の県境にある天見村で迎えました
ジリジリと肌を焼くそれはそれは暑い日のことでした
八月十五日の正午に天皇陛下の玉音放送があるから校庭に集まれ
とのお達しがあった
大人達は概ねその内容を知っていたのだろうが
私たちは何も知らされていなかった
あの独特な歌うような尻上がりの声で放送が始まった
「堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ」の部分だけは聞き取れた
後は全然理解できない内容であった
後に先生の説明があって 
「日本政府はポツダム宣言を受諾し降伏する」のだと分かったのだった

悔しかったですよ 子供達は口々に「日本は戦争に負けたのだ」と
叫びながら その場の解散となった
真っ青な空に三機銀色にキラキラ光るB29爆撃機が
真っ白な飛行機雲を引きながら悠々と西から東へと飛んで行く
ところが 空襲警報のサイレンは鳴らないし 爆弾も落ちてこない
その二つの事実から「戦争は終わったのだ」としみじみと子供心に感じた

北支や満州での敗走 沖縄の地上戦 広島と長崎での原子爆弾の投下などなど
の辛酸をなめて その犠牲者は兵員民間人を含めて300万人を超えている
2000年の歴史上かつてない甚大な損害を被ったのであった

いまイスラム教徒の一部とキリスト教の一部との対立があってその深刻さが
じわじわと深まっている
戦力の上で現在はイスラム側が劣性にあるが 時間と共に拮抗しないこともない
核と云う恐ろしい破壊力を手にして 人間が もしその時がくれば
私が体験した太平洋戦争などとは比べものにならない人的被害が出るは必定
人類の滅亡へと至るかも知れない 
以上をふまえて不戦の誓いを新たにしたい




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15 コメント

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トレニアの花が~ (花ぐるま)
2009-08-15 20:05:51
とても美しいですね。
花ぐるまは戦争のことは人から聞い足り、TVを見たりして知っていますが~

二度とあの恐ろしい闘いはしないで欲しいですが、もし、他から攻撃されたらどうするか?
と言うことが心配ですね。

7月に行ったインド。
あの国は多くの民族、多くの宗教が共存していて争いが無い、不思議です。
何がそうさせるのか、人々は幼い頃からバッチリと宗教に縛られています。
一旦その家に生まれると一生、改宗は出来ないそうです。
ヒンズー教が一番多いそうですが~それでも
どうして平和なんだろうと、不思議な気もしますね。
やはり平和が一番!そう思います。
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花ぐるまさん、こんばんは (polo181)
2009-08-15 21:11:16
コメントを有り難う。トレニアですか。名前は知りませんでした。色が良くて可愛らしい花です。お隣に、核を持った国が現れたので、核武装論が勢いを増しております。当面は、アメリカの傘の下で安閑としているのも良いですが、そうも言えないときが必ずやって来るでしょう。当然自衛権はあるわけだから、国民的議論を行い、どう対処するかを決めたら良いと思っております。以前は、インドとパキスタンがカシミール地方の帰属を巡って戦火を交えていたけれど、両者が核を持った現在、均衡がとれたように見えます。自衛のための核抑止力を考える時期にきているのかもしれません。
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終戦記念日 (Luna)
2009-08-16 01:09:59
今夜(もう昨日になりましたが)のNHKの討論で日本が核を持っていればアメリカは核爆弾を落とさなかったのでは・・・。と言う意見がでていました。poloさんが書いてらっしゃるようにインドとパキスタンは両国ともに核を持っているがためにお互いを牽制しあっての均衡を保っていられるのかも。とも思います。アメリカは核を持ちながら他国に持つなと言うのはおかしいと言う意見もでていました。
今、核戦争を起こせばどういう結果が待っているのかは誰もが解っていることですから、使うためのものではなく、抑止力として必要かもしれませんね。話し合いで平和を保てることが一番ですから根気よく話し合うことも必要ですが、各国の思惑も絡みますし、これがベストとひとつに括ることは難しいことです。お互いに平和への道を模索することが大事だと思います。
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腑に落ちない事情 (serena)
2009-08-16 09:42:35
私も断片的な記憶があります。

これは白くらげさんのブログ
です。
http://d.hatena.ne.jp/shiro-kurage/20090829

彼が引用しているヴィデオを見ました。英語で言っていることも聞きました。
白くらげさんがこれを引用したのはやはり日本政府の態度に腑に落ちないものを感ずるからだと思いますが、どこかから始めなければならないし、彼が言うように、念仏のように唱え続けなければならないでしょう。
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Lunaさん、こんにちは (polo181)
2009-08-16 10:55:35
コメントを有り難う。当時、日本も仁科芳雄博士を中心とした物理学者達が原爆の研究をしていました。しかし、アメリカの方が圧倒的に進んでいて原子爆弾を先に製造してしまったのでした。仮定の話は実がないので、するべきではありませんが、もし日本の方がアメリカより速く製造に成功していたら、当然のことながらアメリカ本土に投下していたことでしょう。
北朝鮮が核を保有していて、公の場(テレビ)で、ソウルと東京を火の海にしてやると言っているのが現実です。抑止力として、自前の核とミサイルを持つべきだと私は思います。それはあくまでも国土と国民を守るためのものにするべきです。
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終戦記念日 (ラベンダーK)
2009-08-16 11:18:46
子供の頃、終戦記念日には父が戦争当時に疎開していた時の話をよく聞かされました。
そして父の妹、私の叔母さんが東京大空襲で幼くして亡くなったことの話を。
今はその話をしてくれる父も亡くなり、お盆に来た甥や姪たちは戦争の話を聞く事もない。
後世にも戦争の話をしてあげられる人に私もならなければいけませんね。

紫のトレニアが可愛いですね。
職場でピンクのトレニアがこぼれ種から咲いたんですよ♪
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serenaさん、こんにちは (polo181)
2009-08-16 11:24:29
コメントを有り難う。白くらげさんのブログを拝見しました。オバマ大統領のプラハでの核兵器廃絶を訴える演説はその言葉通りに受け止めれば、崇高で格調高く絶賛されるべきものです。しかし、タリバンがパキスタンから核兵器を奪いアメリカの大都市で炸裂させる核テロを
行うと公言しております。よしんば、核爆弾でなくても、核物質をばらまくだけでも恐ろしい結果をもたらします。その脅威を強く感じているのはアメリカとイスラエルでしょう。つづく・・・
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serenaさん、つづきです (polo181)
2009-08-16 12:53:47
仏教には報いという考え方があります。二発の原爆で20万人の無辜の民を殺した報いは当然受けなければなりません。私は第二の被爆国はアメリカだろうと考えております。9.11以降、アメリカは核によるテロを最も警戒しております。それが現実味を帯びてきております。そこで、考え出されたのが、あのプラハの核廃絶演説なのだと私は考えます。
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ラベンダーKさん、こんにちは (polo181)
2009-08-16 13:05:17
コメントを有り難う。仰るとおり、貴女がお父様から聞いた話を甥子さんや姪子さん達に話してあげるべきですね。今日の日本の繁栄は、戦後60有余年の間、戦争に手を貸さなかったからあるのだと言えましょう。今後も、決して戦争に加担してはいけませんね。不戦の誓いは永久に守るべきです。しかし、他国が我が国を攻撃した場合は話は別です。当然、国土国民を守るために、戦わねばなりません。毅然として態度は対外的に示すべきです。アメリカの核の傘は頼りになりません。いざという場合には、それ相応の自衛手段を保持するべきだと私は考えています。
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終戦記念日 (おみや)
2009-08-16 14:24:56
こんにちわ
最近になってやっと夏らしい気候になってきましたね。
戦争の話は子供の時も殆ど聞くこともなく過ぎてしまいました。叔父さん(父の弟)が戦死していますが詳しい話も聞くことはありませんでした。私の戦争の知識と言ったらテレビからの情報だけですが、戦争の無意味さだけは充分に解ります。二度とこのようなことは起きては
なりませんね。
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