ゴシップ
作者: Billy Graham
翻訳: polo181
イギリスでのお話です。
厄介な問題を抱えて牧師のもとにやって来た女性がいました。
その牧師はこの女性は皆のゴシップの的であることを知っていました。
――彼女は村のほとんど皆のことの悪口を言っていました。
つまり、彼女もまたゴシップの主人公だったのです。
「どうすれば私は改めることができるでしょうか」、
と彼女は訴えたのです。
牧師はこう言いました。
「もし本当に心から仲直りをしたいのであれば、貴女が中傷した
それぞれの人に庭にガチョウの羽をばら撒いてきなさい」
彼女は言われたとおりにやって、
牧師の元に戻ってきて言いました、
「全部ばら撒きました」。これでいいのですか?」
「いいえ駄目です。
今から戻ってばら撒いた羽を一切れ残らず拾い集めて私のところへ
持ってきなさい。」とその牧師は言いました。
かなりの日々が過ぎてその女性がただの一本の羽も
持たずに戻ってきました。
そして、
彼女は「風が羽を全部吹き飛ばしてしまっていました」と答えました。
牧師は、「それがゴシップというものなのです」と言いました。
続いて「優しくない言葉はたやすく投げかけられます。
でもそれらは決して取り戻すことは出来ないのですよ。」と言いました。