花酔ひ (文春文庫) | |
村山 由佳 | |
文藝春秋 |
浅草の呉服屋の一人娘、結城麻子はアンティーク着物の仕入れで、京都の葬儀社の桐谷正隆と出会う。野心家の正隆がしだいに麻子との距離を縮めていく一方、ほの暗い過去を抱える正隆の妻・千桜は、人生ではじめて見つけた「奴隷」に悦びを見出していく…。
私は作者の作品は「ダブルファンタジー」しか読んでいません。
ダブル・ファンタジー〈下〉 (文春文庫) | |
村山 由佳 | |
文藝春秋 |
この作品も「花酔ひ」も文庫のジャケットで選んだわけで(爆)
めちゃ正直な私(笑)
この物語は東京の呉服屋の娘夫婦と、京都の葬儀屋の娘夫婦のW不倫の物語。で、舞台は京都が多く、特に貴船界隈が物語の大きな舞台となっています。その描写はなかなか詳しくて、貴船神社の水占おみくじのシーンなど、なかなかいい風情です。
タイトルと言い、物語の内容と言い、作者には失礼ですが「女渡辺淳一」って感じがしますが、ひょっとしたら作者はそう思われることも光栄に思っているかもしれません。フジTV系の日曜朝の対談番組でも、渡辺淳一、西川史子と鼎談を行っていますし。
東男に京女という言葉がありますが、東京の夫婦と京都の夫婦で物語の中心をなすのはやはり東男に京女の組み合わせでした。この京女でもある千桜の「癖」がたまらなくエロチックでした(笑)
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